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「暑さ日本一の街」が実践する“涼活”とは?

2018/06/13 06:58 ウェザーニュース

6月2日、東京都渋谷区で環境省後援「アツいまちサミット2018in渋谷」が開催されました。
暑さ日本一の記録を持っているなど暑さで有名な民間団体がタッグを組んで開催される「アツいまちサミット」は今年で5回目を迎えます。

今回のテーマは、「アツいまちの涼活」。比較的涼しい時間帯(午前中)を、いかに楽しむか。様々なアイディアが発表されました。暑い夏を楽しく乗り切りたい皆さん、ぜひ参考にしてください!

特産を活かした「涼活」

「アツいまちサミット」に参加したのは、高知県四万十市、岐阜県多治見市、埼玉県熊谷市、山形県山形市のグループ。

この4都市の名を聞いてピンときた方は、かなりの気象通。そう、この4都市はすべて、過去に国内歴代最高気温を記録したことのある都市なのです。

それでは「アツいまち」出身の皆さんが考えた、地元の特産を活かした楽しい「涼活」アイディアをご紹介しましょう。

「米ナス」で涼活!(高知県四万十市、2013年に41.0℃を記録)

「米ナス」と書いて「べいなす」と読みます。普通のナスより大きく、濃厚な味が特徴的な「米ナス」は、四万十市が日本一の産地。四万十市グループの「涼活」アイディアは、様々な料理に活用して、朝からこの「米ナス」を食べようというもの。

「米ナス」には、「夏バテ・食欲不振の緩和」「体のほてりの解消」などの効能があるそうなので、暑い夏の朝食にはぴったりかもしれませんね。

「うどん+かき氷」で涼活!(埼玉県熊谷市、2007年に40.9℃を記録)

「うどん」といえば香川県が有名ですが、実は香川県に次ぐ生産量を誇るのが埼玉県。熊谷市グループの「涼活」アイディアは、朝のうどんづくり体験、うどんの朝食などを通して、アツい夏を楽しもうというもの。

極め付きは、「雪くまうどん」。「暑さ」で有名な熊谷市は、「雪くま」と呼ばれるかき氷をブランド化し、人気となっていますが、このかき氷をうどんにかけてしまおうというわけです。かき氷&うどん、たしかに魅力的な組み合わせです。

「タイル」で涼活!(岐阜県多治見市、2007年に40.9℃を記録)

美濃焼で有名な多治見市は、「タイル」の生産量が日本一です。多治見市グループの「涼活」アイディアは、河原に大量におちているタイルを、涼しい早朝から拾い集め、フォトフレームや植木鉢の装飾などに利用してみようというもの。

親子で一緒に楽しみながら、地元の再発見もできるこうした試みは、どんな地域においても実践できそうですね。

「農業用水路」で涼活!(山形県山形市、1933年に40.8℃を記録)

山形市グループの「涼活」アイディアは、農家の協力をもとに、冷たい雪解け水が流れる農業用水路に足を入れながら、山形名物・冷やしラーメンを食べるというもの。

ふだん見慣れた地元の何気ないものを、楽しい「涼活」に取り入れようとする創意工夫は、ぜひ見習いたいものですね。

「アツいまちの涼活」アイディア、いかがだったでしょうか。いずれにせよ、暑さに抵抗するのではなく、暑さを楽しむという余裕を持つことが、暑い夏を乗り切る秘訣なのかもしれません。
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