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「はやり目」が流行中、予防法は?

2018/06/03 08:34 ウェザーニュース

国立感染症研究所は、5月13日までの1週間で、流行性角結膜炎(はやり目)の患者数が1医療機関当たり1.17人、20日までの1週間で1.10人となり、過去10年で最多となったことを発表しました。感染力が強いことから「はやり目」とも呼ばれますが、予防法は?

まぶたの腫れ、めやに、充血

「はやり目」はどんな病気なのか、横浜市立大学医学部の水木信久教授(眼科)が解説してくれます。

「アデノウイルスによっておこる感染症で、感染すると、まぶたが腫れ、めやに、充血、目の痛みといった症状が出ます。特効薬はなく、症状に応じて消炎薬、抗菌薬、ステロイドなどの点眼を行います。大半が2週間ほどで治りますが、中には長引いたり、視力が低下するケースもあります」

爆発的な感染力

その感染力の強さを水木教授が強調します。「『はやり目』が本当にはやり始めると、保育園や幼稚園、小中学校で次々に発症し、短期間で爆発的に広がります。学級閉鎖するところも出てきます。子どもたちの間で広がると、今度は家庭でも広がるので、家庭内感染を防いでください」

水木教授によると、アデノウイルスは乾燥に強く、衣類に付着したものは1週間、テーブルやドアノブに付着したものは1ヵ月以上も生存するそうです。また、症状が治まった後も、2週間程度はウイルスを排出し続けることがあるので、患者からの2次感染に注意が必要です。

【家庭内感染を広めない予防法】

周囲で流行していたり、家族が感染している場合は、次の予防法をとってください。

(1)手で目をこすったり、顔に触れたりしない。目やにや涙を拭き取るときは、ティッシュペーパーや清掃綿を使って捨てる。

(2)こまめに手洗い、手指の消毒を行う。

(3)密接な接触を避け、治ったように見えてもしばらくは外出を控える。

(4)タオルや洗面器などの供用を避ける。

(5)風呂は最後に入り、出たあと湯は捨てる。

(6)ドアノブや手すり、おもちゃなどは、できるだけこまめに「消毒用エタノール」や「次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)」で消毒する
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