2~3月の暖かさで蜂が活発、収穫量は平年並みに
畑野さんによると梅の収穫始めの目安は開花盛期からの積算温度によって判断しているそうです。
「梅酒や梅干しなどの用途、また品種や地域によって違いがありますが、開花盛期からの平均気温の積算温度が1150℃を超えたあたりから収穫が始まります」(畑野さん)
今年の5月は暑い日が何日かありましたが、収穫時期に影響はなく、収穫始めは平年並みの6月10日前後になりそうです。
「収穫量も平年並みの見込みです。梅は蜂による受粉で結実しますが、昨年は、2~3月に気温の低い日が続き、蜂の活動が鈍かったのです。そのため、受粉がうまくいかずに梅は大不作でした。逆に今年は暖かい日が多く、蜂が活発に動き回って受粉できたので、なんとか平年並みに落ち着きそうです」(畑野さん)
受粉は蜂にお任せなので、活動が活発になる時期の気温変動が結実に影響するのですね。収穫量は平年並みとすると、梅の質はどうでしょうか。
「梅酒や梅干しなどの用途、また品種や地域によって違いがありますが、開花盛期からの平均気温の積算温度が1150℃を超えたあたりから収穫が始まります」(畑野さん)
今年の5月は暑い日が何日かありましたが、収穫時期に影響はなく、収穫始めは平年並みの6月10日前後になりそうです。
「収穫量も平年並みの見込みです。梅は蜂による受粉で結実しますが、昨年は、2~3月に気温の低い日が続き、蜂の活動が鈍かったのです。そのため、受粉がうまくいかずに梅は大不作でした。逆に今年は暖かい日が多く、蜂が活発に動き回って受粉できたので、なんとか平年並みに落ち着きそうです」(畑野さん)
受粉は蜂にお任せなので、活動が活発になる時期の気温変動が結実に影響するのですね。収穫量は平年並みとすると、梅の質はどうでしょうか。
今年は最高の出来に
「ここ最近では最高の出来だと思います。というのも、梅は5月に肥大化(梅がふっくらとふくれてくる)するのですが、この時期には適度な雨が必要なんです。今年は5月に週に1回程度適量の雨が降ったので、肥大化するのにとても良いタイミングと雨量になりました。また、昨年大不作だったこともあって、今年は実をならせる木が疲れていなかったことも要因だと思います」(畑野さん)
雨は少なすぎても実が肥大化できず、降りすぎても細菌が繁殖して病気になってしまうそうです。この時期、たわわに実った梅を危うくするようなことは他にもあるのでしょうか。
収穫まであと一歩。強風が大敵
「なにしろ風が大敵です。強い風が吹くと、重くなった実のせいで垂れ下がった枝同士がこすれあいます。これが起きると梅の実に傷がついたり落果の原因になるんです。風だけは防ぎようがないので、収穫まで強風が吹かないようにと、祈るばかりです」(畑野さん)
収穫まであと一歩の梅の実。なんとか強風が吹かず、無事に私たちの元に届いてほしいですね。
収穫まであと一歩の梅の実。なんとか強風が吹かず、無事に私たちの元に届いてほしいですね。
参考資料など
取材先:紀州はたの農園(和歌山県みなべ町)畑野正之氏