facebook line twitter mail

熱中症対策には「うめはち麦茶」をこまめに飲もう

2018/05/25 11:14 ウェザーニュース

急に気温が上がると、気を付けたいのが熱中症です。熱中症は、体内の熱を放出できないことから起こります。体内の熱は、通常血液によって皮膚に移動して体外に放出されますが、水分やミネラルの不足で血液がドロドロ状態になってしまうと、血液の流れが悪くなり熱が放出できなくなるのです。

時には命にもかかわる熱中症対策には、血流を改善するため水分に糖分、塩分、マグネシウムなどのミネラルが入ったドリンクをこまめに飲むことが効果的だそうです。

そこで、簡単でおいしい熱中症対策ドリンクの作り方を、管理栄養士の柴田聡美先生に伺いました。

水分ベースは麦茶がオススメ

「まずドリンクのベースになるものは麦茶がオススメです。麦茶は煎った大麦が原料ですが、大麦には身体を冷やす働きがあって、身体の火照りを取る作用があります。また利尿作用があるカフェインが含まれていないので、脱水になりにくいのです」(柴田先生)

ベースになる水分はカフェインの含まれるコーヒーや緑茶、ウーロン茶より、ノンカフェインの麦茶がいいのですね。

塩分や糖分は“うめはち”で!

では、塩分などのミネラルと糖分は何で摂れば良いのでしょうか。

「まず塩分は梅干しです。梅にはもともとミネラルや疲労回復に効果のあるクエン酸が含まれていますが、梅干しにすることで塩分が加わります。糖分は、腸管での水分吸収を促進するために必要ですが、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれているはちみつがオススメです。そこで、梅干しをはちみつ漬けにした“うめはち”が理想的です。

保存容器に梅干しが浸るぐらいのはちみつを入れ、スプーンなどで梅干しを少し崩しておくだけでOKです。ドリンクを作る際にははちみつごと梅干しをすくい取り、麦茶に入れて梅干しを崩しながら飲んでください。甘酸っぱくてとてもおいしいですよ」(柴田先生)
梅干しが浸るぐらいまではちみつを入れる
【うめはち麦茶の作り方】
(1)熱湯にくぐらせたガラス瓶などの容器に梅干しを入れる。
(2)梅干しがかぶるくらいにはちみつを入れて、スプーンで梅干しを少し崩して3日ぐらい漬ける。
(3)スプーンではちみつごと梅干しをすくい、麦茶に入れてよくかき混ぜて出来上がり。
※“うめはち”は常温で保存可能です。

ミネラルたっぷりの“うめはち”と麦茶の組み合わせは、熱中症対策だけでなく、普段の飲み物としてもおいしそうですね。

「“うめはち”だけで食べてもおいしいですよ。小さい保存容器で持ち歩けば、外出時でも気軽に口にできますので、ぜひ作ってみてください」(柴田先生)

これから暑い季節に向かいますが、吸収がよくミネラルが無理なく摂れるこまめな水分補給を心がけて、熱中症を予防しましょう。
  • Twitterで
    最新情報つぶやき中!
    「この空あの人にも見せたいな…」そんな想いを共感・共有しながら”みんなで作る天気予報”をモットーにお届けしています。 天気・台風・地震・津波などの防災情報や、星空情報・季節の便り等もお楽しみに♪
  • 公式SNSアカウント
  • アナタのスマホに