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5月でも熱中症!! その対策は?

2018/05/16 10:59 ウェザーニュース

あなたは熱中症対策をしていますか? すでにゴールデンウィーク(4月30日〜5月6日)の1週間に、熱中症により救急搬送された人は全国で358人にのぼりました(総務省消防庁調べ)。本格的な暑さが到来する前に、なぜ熱中症になるのでしょうか?

体が暑さに慣れていない

昨年は5月に熱中症で救急搬送された人が3401人(グラフ参照)。5月といえば暑くもなく寒くもなく、1年で一番過ごしやすい時期です。それなのに熱中症になるのはなぜでしょうか。
熱中症に詳しい横浜相原病院(神奈川県横浜市)の吉田勝明院長は「暑さに慣れていない時期は、気温の上昇に適応できずに熱中症になることがあります」と話します。

熱中症になりやすい気温差

たとえば、4月22日に岐阜県岐阜市で行われた「岐阜清流ハーフマラソン」は約1万人が参加しましたが、熱中症とみられる症状で約20人が救急搬送され、約200人が救護ブースで処置を受けました。

この日の岐阜市は、明け方の最低気温が13.5℃、昼過ぎの最高気温が29.7℃で、16℃以上の気温差がありました。1日の寒暖差だけでなく、前日との気温差が大きいときも、体は気温上昇についていけず、熱中症を発症しやすくなるのです。

気温差に適応できる服装

5月の熱中症を避けるにはどうしたらよいのでしょうか。吉田院長は「一般的な熱中症対策に加えて、気温差に合わせて脱ぎ着しやすい服を選んでください」と話し、次のようにアドバイスします。

(1)運動や風呂で汗をかく…汗をかく体になっていないと熱が体に溜まりやすい。軽いジョギングや長風呂で汗をかく体にする

(2)こまめな水分補給…水分・塩分、経口補水液などのペットボトルを持ち歩き、のどの渇きを感じなくても、こまめに補給する

(3)天気予報をチェックする…寒暖差が大きいので、天気だけでなく気温にも注目して服を選ぶ

(4)脱ぎ着しやすい服装…朝晩と昼の気温差が大きいので、着脱が容易な服装にする。特に下着は吸水性や速乾性のよいものを

(5)日差しを避ける…帽子をかぶったり日傘をさして日差しを避ける。なるべく日陰を選んで歩いたり、日陰で活動する

今日は関東甲信や東北の内陸部で30℃を超えるところが多い予想となっています。5月だからといって油断せずに熱中症対策を心がけましょう。
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