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タンポポ、いま咲いているのはほぼ外来種

2018/05/16 15:41 ウェザーニュース

春に可愛い姿を見せてくれる、黄色いタンポポ。日本国内だけで20種類以上が自生していると言われています。

その中でも、日本で咲くタンポポは、大きくは「セイヨウタンポポ」と「ニホンタンポポ」に分けられます。

その名の通り、セイヨウタンポポはヨーロッパ原産の外来種で、ニホンタンポポは日本に古来から生育していた在来種です。

では、見た目にはどのような違いがあるのでしょうか。

見分けるポイントは花びらの下

2つの違いは、花の下、「緑の部分」の総苞片(そうほうへん)で見分ける事が出来ます。

・セイヨウタンポポの総苞片は「そりかえっている」
・ニホンタンポポの総苞片は「そりかえっていない」

そっと、花びらをめくって見てみれば分かりますね!

※最近では、セイヨウタンポポとニホンタンポポの雑種も確認されているため、一概に言えない場合もあります。

セイヨウタンポポの方が多数派!?

ウェザーニュースでは、2018年5月11日にタンポポについての調査を実施。周りに「セイヨウタンポポ」と「二ホンタンポポ」のどちらが生えているかを伺いました。

5,078人の回答を集計したところ、「セイヨウタンポポ」が73%と圧倒的に多い結果に。都道府県ごとで見ても、ほとんどが「セイヨウタンポポ」の方が多数であることが分かりました。
この理由としては、いつくか考えられます。
セイヨウタンポポは3月〜10月に繰り返し咲くのに対し、ニホンタンポポは3月〜5月に1回咲くのみ。
また、もともとニホンタンポポは適度に湿っている良質な土壌を好むため、あまり都市部で見かける事はありません。

そのため、咲く時期による分布の違いなのか、外来種がそもそも多いのか、今回の時点ではまだはっきりとは分かりません。

理由がどうであれ、今の時期に咲く「ニホンタンポポ」はレア。次に道端でタンポポを目にしたら、そっと花びらの下を見てみてはいかがですか?
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