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皮膚科の先生に聞いた! 日焼け止めを効果的に塗る5つのポイント

2018/05/06 09:41 ウェザーニュース

紫外線対策をしていますか? 「これからの季節は、紫外線対策は絶対必要」と話すのは、野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生です。紫外線対策のポイントを伺いました。

紫外線対策は必須

紫外線は、日焼けだけでなく、シワやシミ、皮膚がんなどの原因になるなど、健康にも影響を及ぼすことがあります。一年を通して、帽子や日焼け止めなどの紫外線対策が欠かせません。

「『朝なら大丈夫』と油断してしまう人も多いですが、紫外線は太陽が照り始めたら降りそそいでいるもの。朝、顔を洗ったら必ず日焼け止めをするようにしましょう。雨の日や室内でも、紫外線対策を忘れずに」(野村先生)

1.日焼け止め選びは、シーンと肌の状態で


洗濯物干し、散歩、屋外でのスポーツ、海水浴など、使うシーンによって適切な日焼け止めは異なります。SPF、PAの数値を参考に選ぶのが基本です。
情報元:日本化粧品工業連合会
自分の肌の状態によって、合ったものを選ぶことも大切です。日焼け止めに含まれる紫外線を防御する成分は、主に紫外線を熱エネルギーなどに変換して肌への影響を防ぐ「紫外線吸収剤」と、紫外線を散乱・反射させる「紫外線散乱剤」に分けられます。

「肌が弱い人は、紫外線吸収剤が入っていないものを選ぶといいでしょう。赤ちゃん用のものを使うのも一つの手です。また、乾燥しやすいところにはクリームタイプ、汗ばみやすいところにはローションやジェルタイプを使うと、快適に使えます」(野村先生)

※SPF(Sun Protection Factor)は主にUV-Bの防止効果、PA(Protection grade of UVA)はUV-Aの防止効果を表す

2.適量を使う


日焼け止めの効果を十分に得るためには、メーカーの推奨する適量を使うことが大切です。

「日焼け止めを塗る量が少ない人がよくいます。使用量を守り、ていねいに伸ばしましょう。最初に薄く塗ってから2度塗りするとムラになりにくくなります」(野村先生)

3.塗り直しのタイミング


日焼け止めは、こまめに塗り直しましょう。

「汗をかいたり汗を拭いたら、必ず塗り直すようにします。手を洗った後の手の甲も忘れがちです。ウォータープルーフタイプの日焼け止めは、汗や水に強いですが、それでも汗を拭いたら、塗り直すのがお勧めです」(野村先生)

4.塗り残しやすいのは?

日焼け止めを使っているのに日焼けしてしまう人に多いのは、「塗り残し」です。塗り残しがあると、紫外線の影響が積み重なりシミやシワ、老化の原因ともなるので注意しましょう。

「塗り残しで多いのは、襟足、耳の後ろ、肩のあたり、肩から腕にかけての外側の部分です。女性の場合、顔だけガードして首筋を忘れている人も多いですね。首はシワやシミが出ると、年齢を感じやすい部分でもあります。日焼け止めは、首までしっかり塗りましょう」(野村先生)

5.日焼けしてしまったら


気がついたらひどい日焼けをしてしまった、ということもあるものです。

「まずは、水で濡らしたタオルで冷やします。肌が熱を持ち脱水になりやすいので、水分補給を心がけます。涼しい部屋で、汗をかかないよう、なるべく静かに過ごしましょう。

ヒリヒリ痛いときは、火傷用の薬を使うのが無難です。肌が乾燥してカサカサする場合は保湿剤やクリームを使います」(野村先生)

それでも、火照りが治まらなかったり、痛みがあったり、真っ赤に腫れてしまったときは、すみやかに医療機関で診てもらいましょう。

肌の健康を守るためにも、5つのポイントを紫外線対策の参考にしてください。
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