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来年のGWは10連休!? 5月1日が「休日」か「祝日」かで大違い!

2018/05/05 19:59 ウェザーニュース

気の早い話ですが、来年のGW(ゴールデンウィーク)は10連休になる可能性があります。GWの谷間の5月1日に皇太子さまが天皇に即位され、祝日か休日になるからです。しかし、祝日になるか、休日になるかで“連休度”が大きく違ってくるのです。

祝日に挟まれたら「国民の休日」

来年のGWが10連休になるのは、5月1日(即位の日)を祝日とすることが条件です。「国民の祝日に関する法律」第3条2項は、前後を祝日に挟まれた日は「国民の休日」にすると定めています。そのため、5月1日が祝日になれば、昭和の日(4月29日=祝日)との間の4月30日、憲法記念日(5月3日=祝日)との間の5月2日がそれぞれ休日になるのです。
しかし、5月1日が祝日ではなく、単なる休日になると、4月30日も5月2日も平日のままなのです。

「即位の日」先例では休日

「祝日」ではないけれど「休日」とは、どのような日でしょうか。これまでに、ある日を特別に休日にする法律が何回かつくられました。

今の天皇陛下が皇太子時代に結婚した日、今の皇太子殿下が結婚した日、昭和天皇の大喪の礼が行われた日は、休日とする法律が制定されました。では、即位の日はどうだったのでしょうか。

1990(平成2)年11月12日、今の天皇陛下の即位礼正殿の儀が皇居で行われました。天皇に即位する儀式ですが、この日は「即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」によって休日とされました。先例にしたがえば、来年の即位の日も休日になる公算が強そうです。

以前からあった「5月1日祝日論」

実は、連休の谷間の5月1日を祝日にしようという案は以前からありました。メーデーを祝日にしている国は少なくありません。祝日の「勤労感謝の日」(11月23日)と同趣旨ではないかという異論には、「勤労感謝の日を5月1日に移動させればよい」という案も出ました。

5月1日を祝日にすれば、先述したように前後の日も「国民の休日」になり、GWが9連休、10連休になるからです。

即位の日は「祝日」になるのか、「休日」になるのか。政府は「この年限りの祝日」にする方向で検討していると伝えられていますが、はたしてどうなるのでしょうか。

「10日間」は天気予報も節目の日数

大型連休となると、天気も気になるところです。ただ、天気予報とは一般的に、日数が先になるほど誤差が大きくなるものです。
それゆえ日本の法律に則って天気予報を出す場合、信頼性の観点から「8日間」より先は日ごとの天気予報を出してはいけないことになっていました。しかし、技術の進歩に合わせるかたちで、2012年に気象業務法に基づく予報業務許可の審査基準が改正され、「10日間先」までは日ごとの天気予報を出すことが出来るようになりました。
もし10連休が実現した場合は、連休の初日には連休最終日までの日ごとの天気予報を知ることが出来るというわけです。

この季節の本州付近では、晴れの日の割合が多くなりますが、天気は数日の周期で変わることが多くなります。そのため、10日間の連休があった場合は、期間を通して好天に恵まれるとは限りません。
予定の立て方を工夫をして、天気を味方に連休を楽しめると良いですね。
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