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今夜、みずがめ座η流星群が見頃に

2018/05/06 10:56 ウェザーニュース

毎年、5月初め頃に活動のピークを迎えるみずがめ座η流星群。日本ではそれほど注目されていない流星群ですが、南半球では3大流星群の1つペルセウス座流星群に匹敵するほどの流星出現数が期待できる流星群として知られています。

なぜエリアによってそのような差が出るでしょうか?そのあたりも踏まえつつ、今夜見頃を迎えるみずがめ座η流星群について見ていきましょう。

どんな流星群?

7日午前2時50分頃の東京の空
みずがめ座η流星群は、ハレー彗星が宇宙に残した“ちり”が、地球の大気圏に入ることで流れ星として観測される流星群です。

毎年GWの時期に観測され、三大流星群(1月の“しぶんぎ座流星群”、8月の“ペルセウス座流星群”、12月の“ふたご座流星群”)に次ぐ規模で流星を観測することが出来ます。

南半球では1時間に50個程度流れる大型の流星群として知られていますが、日本など北半球の中・高緯度では、放射点があまり高く昇らないため、南半球に比べると流星の見える数が少なくなります。

ただ、日本でも2013年に突発的に大出現をし、1時間あたり最大で100個を超える流星が観測出来たという報告もありました。

今年の出現ピークは6日17時頃と予想されており、日本では6日深夜から7日明け方にかけてが流星観測に適した時間と言えます。また、この流星群は活動のピークがなだらかなので、今夜はみれないという方は明日も期待できそうです。

みずがめ座η流星群の見どころ

みずがめ座η流星群(2016年ニュージーランド・テカポで撮影)
1.流星の速度が早く、痕が残りやすい。
みずがめ座η流星群に属する流れ星の速度は、約66km/sと流星群の中でも早く、比較的痕が残りやすい流れ星と言われています。

2.空の低いところから高いところに昇る流星を観測出来る。
流星群に属する流れ星は放射点という天球上の1点から飛び出してくるように見えるのですが、みずがめ座η流星群は放射点の位置が低いため、空の低いところから高いところに昇るように見える、打ち上げ花火のような流れ星を観測することが出来ます。

今年の観測条件は?

今年は半月前の月が出ており、あまり条件がよくありません。そのため、空の条件のいいところでも期待出来る流星数は1時間に5個程度ととなりそうです。

観測する際は、月明かりを直接視界に入れないようにして、空の広い範囲をぼんやりと眺めるのが良さそうです。

今夜の天気は?

低気圧や前線の影響で全国的に天気の崩れる所が多くなります。厚い雲に覆われ、流星観測には厳しい条件です。ただ、北海道の南西部は、雨上がりで深夜遅い時間ほどチャンスがありそうです。南西諸島は湿った空気の影響で雲が多めですが、雲のすき間からキラリと見られるかもしれません。

ニュージーランド・テカポ湖周辺は、東西2つの高気圧にはさまれた気圧の谷に当たります。チャンスはあるものの、雲が広がりやすくなりそうです。

全国的に観測にはあいにくの天気となっていますが、インターネットでのLIVE中継を利用するのもオススメです。
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