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北海道内でPM2.5の濃度が急上昇 原因は森林火災か

2018/04/27 17:09 ウェザーニュース

今日27日は広く日差しが届き、穏やかな天気に。そんな中、北海道の一部のエリアからは空が霞んでいるとの報告が多数届きました。この霞の原因はどうやらPM2.5のようです。

道内の空が霞んでいる

撮影:北海道札幌市
札幌市によると、同市内に位置する篠路局(北区篠路4条9丁目)で123㎍/立方メートル、南14条局(中央区南14条西10丁目)で108㎍/立方メートルを観測。その他の測定地点も75~99㎍/立方メートルとなっています(平成30年4月27日12時時点の1時間値)。

ウェザーリポート会員からも「朝からずっと空が霞んでいます。」と報告が届いています。

PM2.5って?

大気中に浮遊している2.5μm以下の小さな粒子のことで、従来から環境基準を定めて対策を進めてきた浮遊粒子状物質(SPM:10μm以下の粒子)よりも小さな粒子です。
PM2.5は非常に小さいため(髪の毛の太さの1/30程度)、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系への影響に加え、循環器系への影響が心配されています。<出典:環境庁HPより>
 ※μm:マイクロメートル(1μmは1mmの千分の1)

【指標】
◆70μg/立方メートルを超える場合
外出や外での運動、換気はできるだけ控える。特にお年寄りや小さい子供、喘息など呼吸器系に持病がある方、心臓など循環器系に持病がある方は特に要注意

◆35-70μg/立方メートルの場合
生活に影響はないが、小さいお子さんや高齢者、疾患のある方は要注意。外出や喚起などは控えた方が安心。

連休中も濃度の高い状態が続くおそれ

撮影:北海道札幌市
沿海州の森林火災に伴い、北海道でPM2.5の濃度が急激に高まっていますが、29日(日)にかけて濃度の高い状況が続く恐れがあります。

明日28日(土)は本日と同じ西~北西風なので北海道全域で、29日(日)は西南西~南西風に変化するため、道北エリアを中心に注意が必要です。

30日(土)は前線通過で一時的に改善されると見ています。
ただし、沿海州の森林火災が鎮火しない限り、西~北西風に変わるとPM2.5が悪化する恐れがあります。今後の情報にご注意ください。
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