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5月の紫外線は真夏並み! 「UVインデックス」で毎日チェック!!

2018/04/27 10:13 ウェザーニュース

UVインデックスを知っているでしょうか。紫外線の人体への影響をわかりやすく指標化したものです。UVインデックスから見えてきたものとは……。

忘れてはならない紫外線

太陽光の種類。数字は波長で単位はnm:ナノメートル(気象庁ホームページより)
もはや夏と思えるほどの日差しの日もあり、気になるのは紫外線の影響です。紫外線は、浴びすぎると日焼けやシミだけでなく、皮膚がんや白内障などのリスクが高くなります。正しい知識をもとに、しっかり対策したいものです。

そもそも、紫外線とは何でしょうか? 紫外線とは、地球に届く太陽の光のうち、可視光線よりも波長が短いもの。紫外線は、波長の領域によって性質も変わるため、波長の長い方からUV-A(315~400nm)、UV-B(280~315nm)、UV-C(200~280nm)の3つに分けられています。

人体への影響も地表への到達度も異なる

紫外線は波長により、人体に与える影響が異なります。UV-Bは日焼けやしみだけでなく、皮膚や眼に有害で、皮膚がんの原因となります。波長の長いUV-AはUV-Bほど有害ではありませんが、長時間浴びた場合、日焼けのほか、しわ・たるみなどの原因となります。

ただ、紫外線は大気を進む間に、成層圏オゾン、空気分子、エーロゾルと呼ばれる大気中の浮遊微粒子、雲などによる吸収や散乱の影響を受けて次第に減少します。

UV-Cは大気圏上部の酸素分子及び成層圏のオゾンに吸収され、地表まで届くことがありません。UV-Bも主に成層圏オゾンの吸収により地表に届くまでに大きく減少します。UV-Aも大気分子による散乱の影響など受けるのですが、多くが地表まで届きます。
季節や時刻、気象条件などにより、地表に届く量が異なってくる紫外線。波長ごとに異なる人体への影響度合いを総合的に評価した指標がUVインデックスです。日常生活のなかでも使いやすい指標です。
例えば、上記は4月23日の日最大UVインデックスですが、地域により紫外線の影響が異なることがわかります。
さらに上のグラフは、昨年の東京のUVインデックスを表したもの。このグラフからも、5月の紫外線量が多いことがわかります。

UVインデックスは「気象庁HP→防災情報→紫外線情報分布図」から確認できます。「地方」や「地点」を選ぶことで、自分の住んでいる地域について詳しく知ることもできます。「予測情報ページ」では、今後の見通しも確認できます。

健康な肌を守るためにも、天気や紫外線状況をチェックして、今の時期から対策を万全に行いましょう。

参考資料など

「紫外線環境保健マニュアル2015」(環境省)/気象庁HP
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