寒暖差・気圧変化・時差ボケの三重苦
「春バテの原因は、春に特有の寒暖差、気圧変化、それに時差ボケの3つです」と語るウェザーニューズ気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生が続けます。
「私たちの体が環境に適応できるのは、自律神経が働いているからです。寒ければ体温を保つために皮膚の血管を収縮させ、暑くなると体温を下げるために汗をかくのも自律神経の機能です。ところが春は、暑かったり寒かったりの寒暖差が大きく、高気圧と低気圧が交互に通過して気圧の変化も激しいため、自律神経が乱れて環境に適応しにくくなるのです」
それに加えて“時差ボケ”です。眠りを促すホルモン(メラトニン)の分泌量は、冬は午前7時頃にピークを迎えますが、春にかけて少しずつ早まります。しかし日の出はさらに早まるので、メラトニン分泌が活発な時間帯に目覚めてしまいがちです。眠気が消えないまま1日がスタートするのですから、午後になると睡魔に襲われたりします。
「私たちの体が環境に適応できるのは、自律神経が働いているからです。寒ければ体温を保つために皮膚の血管を収縮させ、暑くなると体温を下げるために汗をかくのも自律神経の機能です。ところが春は、暑かったり寒かったりの寒暖差が大きく、高気圧と低気圧が交互に通過して気圧の変化も激しいため、自律神経が乱れて環境に適応しにくくなるのです」
それに加えて“時差ボケ”です。眠りを促すホルモン(メラトニン)の分泌量は、冬は午前7時頃にピークを迎えますが、春にかけて少しずつ早まります。しかし日の出はさらに早まるので、メラトニン分泌が活発な時間帯に目覚めてしまいがちです。眠気が消えないまま1日がスタートするのですから、午後になると睡魔に襲われたりします。
体を春夏用につくり変える
「たとえば、冬は体から熱を逃がさないよう自律神経が働き、暖かくなると逆に熱を逃がすよう働きます。その切り替えがうまくいかないと体に熱が溜まり、だるくなるのです。春バテを解消するにはズバリ、冬用の体を春夏用の体につくり変えることです」と言う佐藤先生は、次のようにアドバイスします。
(1)軽いジョギングで汗をかきましょう。ぬる目の風呂に長時間浸かって汗をかくのも良いです。
(2)時差ボケ対策としては、朝日を浴びるとメラトニンの分泌を抑えられるので、朝起きたら朝食前の散歩がおすすめ。散歩が難しければ、庭やベランダに出て外気に当たってください。
(3)それでも春バテが改善しない場合は、漢方薬を試してみてください。葛根湯(かっこんとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などが効くと思われますが、薬局の薬剤師さんに相談して体質に合うものを服用してください。
「春バテを引きずると、冷房を使う時期には冷え性が深刻になり、体調を崩して寝込む人もいます。いまのうちに体を春夏用につくり変えて、1年でもっとも過ごしやすい季節を楽しんでください」(佐藤先生)
(2)時差ボケ対策としては、朝日を浴びるとメラトニンの分泌を抑えられるので、朝起きたら朝食前の散歩がおすすめ。散歩が難しければ、庭やベランダに出て外気に当たってください。
(3)それでも春バテが改善しない場合は、漢方薬を試してみてください。葛根湯(かっこんとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などが効くと思われますが、薬局の薬剤師さんに相談して体質に合うものを服用してください。
「春バテを引きずると、冷房を使う時期には冷え性が深刻になり、体調を崩して寝込む人もいます。いまのうちに体を春夏用につくり変えて、1年でもっとも過ごしやすい季節を楽しんでください」(佐藤先生)