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地震発生時「竹藪に逃げる」は本当に安全?

2018/04/13 09:48 ウェザーニュース

皆さんは、地震発生時「竹藪に逃げる」という言葉をご存知でしょうか?ウェザーニュースでは、「昔から伝わる知恵や伝承」を実施。その結果、全体の約10%に当たる方が「大きな地震が来たら、竹藪に逃げる」という回答でした。この他、「津波てんでんこ」や「地震の後は水を風呂桶に貯める」など興味深い言葉も届いています。

「大きな地震が来たら、竹藪に逃げる」という言葉ですが、頂いた方の中には「竹藪は果たして安全なんだろうか」と疑問視する声も。ということで、実際に調べてみました。

竹藪は必ずしも安全とは限らない

確かに、1947年に発生した昭和東南海地震の記録や2011年に発生した東日本大震災でも、実際に竹藪に逃げて生き延びた事例があります。

しかし、農林水産省によると、竹の根は浅いところを横に横に這っているため、竹林の斜面で過去に土砂災害の事例もあるようです。

大きな揺れを感じたら「高いところに避難する」が基本

高知県(2018年)
竹藪は身近な高台として避難時に利用されていましたが、津波が心配な地域では、大きな揺れを感じたら「すぐ高台に避難をする」が基本です。なるべく高い所に避難することを心がけて下さい。

東日本大震災を教訓に市町村で指定されている「津波避難ビル」が段々と増えてきています。「大きな地震が発生した時は◯◯に避難する」などの参考にもなりますので、周辺の津波避難ビルを調べておくのもいいかもしれません。

今の時代に合わせた避難行動を

ライフスタイルや周辺の環境は常に変化をしています。様々な言い伝え理解しつつ、今の時代に最適な避難方法を考え続けていきたいですね。

参考資料など

▼津波ディジタルライブラリィ
http://tsunami-dl.jp/
▼農林水産省「地すべり災害を予防・軽減するための活動の手引き
http://www.maff.go.jp/j/nousin/noukan/tyotei/t_zisuberi/attach/pdf/index-61.pdf
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