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雨の時期に備え知っておきたい 土砂崩れの前兆現象とは

2018/04/16 17:40 ウェザーニュース

11日午前、大分県中津市耶馬渓町で大規模な土砂崩れが発生しました。

時事通信によると、11日午前3時50分ごろに大分県中津市耶馬渓町金吉で民家の裏山が崩れ、4軒が土砂にのみ込まれたとのこと。うち1軒の住民は自力で脱出したが、3軒の男女6人が行方不明。陸上自衛隊や警察、消防が救助活動を続け、同日午後、男性1人の死亡が確認され、陸自などは残る5人の捜索を急いでいるとのこと(14:45現在)

また一部の報道によると、数日前から石が転がってきたり、山鳴りがするなどの現象があったといいます。

雨や地震発生時だけでなく、土砂崩れが起こる前にはある共通の前兆現象がみられます。

ここ1ヶ月、まとまった雨はなし

今回土砂崩れが起きた現場付近のここ一ヶ月の雨量データをみてみると、3月に雨を何日か観測していますが、いずれも本降り程度の雨。4月に入ってからも2日ほど雨を観測していますが少量です。

土砂崩れが起きる危険が高まるほどの大雨は、さかのぼると昨年10月の台風21号接近時に総雨量は459.0ミリを記録。
しかしその後は今年の2月までまとまった雨はありません。

また、ここ最近の地震の記録でも震度3の比較的大きな揺れを観測したのは、2016年4月16日の熊本地震発生時にまでさかのぼります。

各所で報道されているとおり、雨や地震などの短期の気象・地象現象によって土砂崩れを引き起こしたとは考えにくく、検証が進んでいます。

これが危ない。前兆現象

たとえ雨や地震が起きなくても、土砂崩れが起こる前には上記のような特有の前兆現象が見られます。

土砂崩れとは、地中に大量の水分を含み、土の層から急激に斜面が流れ落ちること。

がけから割れ目、ひび割れが入るということはすでに土の層に隙間ができ、土砂崩れが起きる手前になります。

また、崖から小石が落ちてきたり、山鳴りがすることも。山の木と木がこすれ合うことで異様な匂いが漂うこともあります。

付近の斜面でこのような現象を確認した場合は直ちに離れて、自治体など機関に連絡をお願いします。
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