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スギ・ヒノキ花粉は5月上旬までに終了 今年の特徴は「メリハリ型」

ウェザーニュース 第5回花粉飛散傾向

2018/04/11 12:01 ウェザーニュース

辛かったスギ・ヒノキ花粉シーズンも、5月上旬までには終了する見込み。今シーズンは、寒気の影響で飛散開始が例年よりも遅く、気温上昇とともに急激に飛散量が増えた「メリハリ型」であることが特徴でした。

【1】現在の花粉の飛散状況

九州や中国・四国はヒノキ花粉もシーズン終盤

現在、西日本や東海、関東はスギ花粉の飛散がほぼ終了し、ヒノキ花粉が飛散しています。近畿〜関東ではヒノキ花粉の飛散ピークを迎えており、九州や中国・四国ではヒノキ花粉の飛散も終盤になっています。
北陸や東北ではスギ花粉が飛散ピークとなっています。なお、北陸や東北で春に飛散するのは主にスギ花粉で、ヒノキ花粉は元々少ない傾向にあります。
一方、北海道ではまだシラカバ花粉の飛散は始まっていません。

【2】今後の花粉飛散傾向は?

スギ・ヒノキ花粉シーズンは5月上旬に終了へ

4月後半は周期的に天気が変わり、気温は平年よりも高くなる予想です。九州〜東北におけるスギ・ヒノキ花粉の飛散量は徐々に減少し、来週にかけてピークを越える見通しとなっています。その後、平年並の5月上旬までに、ほとんどのエリアでスギ・ヒノキ花粉の飛散が終了する見込みです。ただ、雨の翌日や気温が上がった日には花粉が多く飛散する恐れがあるので、花粉シーズン終了まで引き続き万全な対策が欠かせません。

これから花粉シーズンを迎える北海道でも、周期的に天気と気温が変化する見込みです。早ければ4月下旬までの気温が上がった日に、道南でシラカバ花粉が飛び始める可能性があります。飛散が本格化するのは5月以降になる見込みですが、敏感な方は早めの対策をしてください。

【3】2018年花粉シーズンの振り返り

花粉飛散は「メリハリ型」、気温上昇とともに一気に大量飛散

今シーズンの花粉飛散は、気温上昇とともに急激に飛散量が増えた「メリハリ型」であることが特徴です。花粉シーズンの開始時期は、年末から2月にかけて断続的に流れ込んだ強い寒気の影響で、各地とも昨年・平年よりも遅くなりました。東京都では、2月14日に昨年より16日遅く、平年より12日遅い花粉シーズンの開始となりました。これは、2015年・2008年の2月13日以来、過去10年で最も遅い開始です。その後、2月末から3月初めにかけて気温が20℃近くまで上昇したことに加え、近畿や東海、関東で「春一番」が発表されるなど各地で風が強まったことで、スギ花粉の飛散が一気に本格化していきました。

花粉症の症状のつらさはどうだったのか、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を通して寄せられる症状報告を分析したところ、気温上昇とともに花粉を感じたり、症状がつらいと感じる方が一気に増えていました。
症状のつらさを昨年と比べると、2月中旬までは昨年よりも症状が軽く、2月下旬になると急激に症状が重くなったことがわかりました。
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