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霧島山(新燃岳)で爆発的噴火

2018/04/05 07:02 ウェザーニュース

5日(木)03時31分に新燃岳で爆発的噴火が発生しました。

新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石、及び新燃岳火口から概ね2kmの範囲では火砕流に警戒してください。

火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)継続中です。

爆発的噴火が発生

現地:宮崎県小林市の様子(4/5 06:02)

気象庁火山解説

5日03時31分に爆発的噴火が発生し、きわめて多量の噴煙が火口縁上5000mまで上がり、弾道を描いで飛散する大きな噴石が新燃岳火口から1100mまで飛散しました。

今回の噴煙高度は、今年3月以降の噴火活動で最高高度となりました。新燃岳で爆発的噴火が発生したのは3月25日以来です。また、03時45分にも噴火し、05時現在も噴火が継続しています。

高千穂河原の傾斜計では、今回の噴火に伴い山体が沈降する傾斜変動がみられています。新燃岳では、活発な火山活動が続いていることから、今後の火山情報に注意してください。
5日朝6時20分頃ひまわり8号でとらえた噴煙

ウェザーニュース地象センター解説

ひまわり8号の画像をみると、5日3時31分頃、爆発的な噴火をした新燃岳から東側に噴煙は流れています。現在もカメラでは都城市上空を白色の噴煙が通過している様子を捉えています。

5日、新燃岳の山頂付近は、前線通過前までは南西風が吹きやすく、北東側は念のため降灰に注意してください。前線通過後は西風が吹きやすくなります。

防災上の警戒事項等

・弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
・風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
・2011年と同様に爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
・地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。また、地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。
・なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
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