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まさかここにもTPP問題が!? タンポポの知られざるヒミツ

2018/03/26 11:50 ウェザーニュース

日差しが暖かく感じられ、春が近づいてきています。
そろそろタンポポの姿を目にする機会が増えてきますよね。
知らない人がいないほど有名な「タンポポ」ですが、実は日本国内だけで20種類以上が自生していると言われています。
今回は、ちょっとした秘密をご紹介します。

「セイヨウタンポポ」と「ニホンタンポポ」

タンポポの種類を見分けるのはとても難しいのですが、大きくは「セイヨウタンポポ」と「ニホンタンポポ」に分けられます。

その名の通り、セイヨウタンポポはヨーロッパ原産の外来種で、ニホンタンポポは日本に古来から生育していた在来種。
2つの違いは、花の下、「緑の部分」の総苞片(そうほうへん)で見分ける事が出来ます。

・セイヨウタンポポの総苞片は「そりかえっている」
・ニホンタンポポの総苞片は「そりかえっていない」

見つけたら、ちょっと花びらの下を見てみれば分かりますね!

実は「生態系被害防止外来種」!?

寒い時期に咲いたり、コンクリートの割れ目や都会の乾いた地面などで咲いているタンポポを見ると、「なんて健気なんだ…」と応援したくなりますよね。でも、可愛らしいばかりではないようです。


春に咲くイメージがあるタンポポ。
確かに、ニホンタンポポは春に一度だけ咲きます。また、適度に湿っている良質な土壌を好むため、あまり都心で見かける事はありません。

一方、セイヨウタンポポは生命力が強く、開花時期は3月〜10月に繰り返し何度も咲きます。中には、冬の寒い時期でも咲く花も。
また、荒れ地や道路、住宅地のようにあまり草花が映えないような乾いた土壌を好んで生息しています。
この強さゆえ、外来性タンポポ種群は環境省「生態系被害防止外来種リスト」などに選定されています。

ただ最近では、セイヨウタンポポとニホンタンポポでは、好みの環境が異なるために、うまく住み分けされていると考えられています。

日本と他国のタンポポ(TanPoPo)の問題…まさにTPP問題ですね( ̄ー+ ̄)どや
これからはますます暖かくなり、セイヨウタンポポとニホンタンポポの両方が咲く季節。外来種も在来種も可愛らしい花である事には変わりありません。お子さんと一緒に、見分け方やそれぞれの違いなどを話しながら、観察してみるのも楽しいかもしれませんね。

参考資料など

小学館の図鑑 NEO POKET 植物
環境省HP
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