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春の夜空の楽しみ方 星や星座を見つける目印

2018/03/23 18:19 ウェザーニュース

寒い冬も終わり街もだんだんと春めいてきましたが、夜空の主役も冬の星座から春の星座に移り変わろうとしています。

春の夜空を彩る星座

上の図は、春の星座の領域を撮影したものです。この中にいくつの星座が見つけられますか?

1等星が7つもあり、おおいぬ座のシリウスやオリオン座のベテルギウスなど明るくて有名な星が多い冬の星空に比べると、華やかさでは少し見劣りする春の星空。正直あまり分からないという方も多いのではないでしょうか。
上の図に、星座名と星座線をいれたものがこちらです。

かに座やしし座、おとめ座は誕生星座に含まれているので、名前は聞いた事があるという方も多いと思います。

しかし、実際に夜空を見上げた時、図のように星座の名前や星座線は見えません。どこにどんな星座があるかは、目印となる星の並びからたどる必要があります。

今日はそんな春の星空を楽しむために必要な、星や星座を探す目印をいくつか紹介したいと思います。

もし機会があればぜひ実際の星空で探してくださいね。

春の大曲線

北東〜北の空を見ると、ひしゃく(スプーン)の形に浮かんでいる星の並びをみつけることができます。これはおおぐま座のしっぽを表す星の並びで、北斗七星と呼ばれています。少年漫画でも有名なこの星の並びは、7つの星のうちの6つが2等星ということもあり、比較的簡単に見つけることが出来ると思います。

このひしゃくの持ち手のカーブをそのまま伸ばしていくと見えるのが、オレンジ色に輝く1等星うしかい座のアルクトゥールスです。さらにカーブを伸ばすと青白く輝く1等星おとめ座のスピカが、もっと伸ばすと4つの星が台形に並んでいるからす座が見つかります。この北斗七星からからす座まで繋がるカーブを春の大曲線といいます。

ししの大鎌

春の夜空で空高いところをみると、図のようなクエスチョンマーク(?)を左右逆にした、かまのような形の星の並びをみつけることができます。

この特徴的な星の並びはししの大鎌と呼ばれており、しし座の頭から胸にかけての部分となるため、しし座をみつける目印となります。

しし座の胸付近(かまの持ち手の先端部)に位置する青白く輝く星は、レグルスという1等星です。

春の大三角・春のダイヤモンド

春の大曲線で結んだ、うしかい座のアルクトゥールスとおとめ座のスピカに、しし座の尻尾の星であるデネボラを加えると、春の大三角と呼ばれる、正三角形に近い整った形が浮かび上がります。

1等星のアルクトゥールス・スピカと違い、しし座のデネボラは2等星ですが、市街地であっても2等星であればぎりぎり見ることが出来るので、晴れた夜はぜひ空を見上げて見つけて下さい。

春の大三角のデネボラとアルクトゥールスを結んでスピカの反対側をみると、りょうけん座のコル・カロリが輝いています。春の大三角を構成する3つの星に、りょうけん座のコル・カロリを加えて出来るひし形を春のダイヤモンドと呼びます。

このコル・カロリは3等星とそれほど明るい星ではなく、市街地ではみつけるのが難しいので、郊外などに行った時に探してみて下さい。
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