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通勤電車から楽しめる! 首都圏の「鉄道お花見スポット」23選

2019/04/04 08:52 ウェザーニュース

桜が見頃の季節になりました。各地、開花から満開まではおよそ1週間とみられており、チャンスを逃すことなく、お花見をしたいですよね。

ただ、桜が見頃となる期間は短く、お花見を予定できない方もいらっしゃるかも…。そこで、通勤電車の車窓やホームから気軽に楽しめる、首都圏の“鉄道お花見スポット”23ヵ所を、鉄道ライターの川崎俊哉さんに教えてもらいました!

JR山手線/巣鴨~大塚駅


【ビューポイント】内回り線で池袋駅に向かって右側
ソメイヨシノの発祥の地として知られる巣鴨・駒込界隈には多くのお花見スポットが点在。山手線北側に並行する「すがも桜並木通り」には、多くのソメイヨシノが植栽されています。

JR中央・総武緩行線/飯田橋〜四ツ谷駅


【ビューポイント】中央・総武緩行線西行で新宿方面に向かって右側
この一帯は東京都心部でも有数のお花見スポットとして人気。線路沿いに並行する「お堀」の対岸は外堀公園として整備されており、ソメイヨシノ、ヤマザクラなど約240本の桜が植えられています。

JR中央・総武緩行線/中野~東中野駅


【ビューポイント】東行で新宿方面に向かって左側
東中野駅の西側(中野駅寄り)は、掘割の土手上にソメイヨシノの並木(約40本)、土手の斜面には菜の花が群生。桜と菜の花が同時期に楽しめる首都圏有数の花の名所です。

JR京浜東北線、都電荒川線/王子駅付近


【ビューポイント】京浜東北線南行で東京方面に向かって右側
江戸時代から桜の名所として知られている飛鳥山は、現在も城北地区有数のお花見スポット。飛鳥山に隣接するJR王子駅のホーム上からも斜面や山上に植えられた桜を堪能できます。

JR京浜東北線/川口→赤羽駅


【ビューポイント】京浜東北線南行で東京方面に向かって左側
荒川と新河岸川の中州にある赤羽桜堤緑地は、108本のソメイヨシノが植えられた都県境の桜の名所です。3複線のこの区間で最も公園に近いのは京浜東北線南行の線路になります。

JR京浜東北線/川口~西川口駅


【ビューポイント】京浜東北線北行で大宮方面に向かって左側
川口駅西口から線路に沿って北に延びる公園が、リリアパークこと川口西公園です。ソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラなどが植生され、車内からも存分に楽しめます。

JR埼京線/板橋〜十条駅


【ビューポイント】板橋駅と十条駅の中ほど、石神井川鉄橋の両側
石神井川も都内有数のお花見スポット。この一帯にはソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラなど約1000本の桜が植生されています。車内から見えるのは数秒間なので、注意深く車窓を観察したいところです。

JR南武線/宿河原~久地駅


【ビューポイント】宿河原駅から上り川崎駅方面に向かって右側
宿河原駅の南側を流れる二ヶ領用水には「宿河原堤桜並木」と呼ばれるお花見スポットがあります。この一帯の用水の両側には1750mにわたって約400本のソメイヨシノが植栽されています。

小田急小田原線/相武台前〜座間駅


【ビューポイント】相武台前駅から下り小田原方面に向かって左側
いきものがかりの「SAKURA」の歌詞にも出てくる小田急線沿線有数の桜の名所。鉄道ファンの間では桜並木をバックに走行するポイント「座間桜」として人気を集めています。
※現在この一帯の撮影ポイントは立ち入り禁止となっています。

東急東横線・東京メトロ日比谷線/中目黒駅


【ビューポイント】中目黒駅ホーム渋谷寄り
東京でも屈指の人気を誇るお花見スポット・目黒川。ソメイヨシノを中心に約800本の桜が約3.8kmにわたって植栽されています。高架駅の中目黒駅では上下いずれのホームからも桜並木を楽しめます。

東急東横線/新丸子~多摩川駅


【ビューポイント】多摩川園駅から上り渋谷駅方面に向かって左側
田園調布地区南部の多摩川沿い丘陵地に広がる多摩川台公園には、ソメイヨシノを中心に約300本の桜が植えられています。多摩川橋梁からは築堤の桜並木も合わせて堪能することができます。

東急田園都市線/すずかけ台駅


【ビューポイント】2番線ホーム(上りホーム)
東京・神奈川の都県境に位置するすずかけ台駅は、駅前広場から駅北側にかけて多くの桜が植栽されています。2番線に面した桜並木は田園都市線有数の桜の名所として人気です。

京王線/柴崎〜国領駅


【ビューポイント】国領駅から上り新宿方面に向かって地下から地上に出てすぐ
京王線沿線の桜の名所といえば、武蔵野公園や野川公園を流れる野川の流域が有名ですが、京王線の鉄橋付近の車内からも野川の両側の桜並木を眺めることができます。

京王井の頭線/高井戸駅付近


【ビューポイント】高井戸駅から上り渋谷方面に向かって右側
桜の名所井の頭公園から流れ出る神田川沿いには、桜の名所が点在しています。高架上にある高井戸駅付近では川が線路のすぐそばまで迫っていて、春爛漫の景色を満喫できます。

西武新宿線/新井薬師前〜沼袋駅


【ビューポイント】新井薬師前駅から下り本川越方面に向かって約300m地点
中野駅北口から北方向に伸びる中野通りの両側には、約300本のソメイヨシノが植えられています。中野通りを北に進んだ哲学堂公園も地域の桜の名所として人気を集めています。

西武新宿線/東伏見〜武蔵関駅


【ビューポイント】東伏見駅から上り西武新宿方面に向かって右側
東伏見~武蔵関間の南側に隣接する「武蔵関公園」も桜の名所として人気。電車内からも100mにわたって桜を楽しめます。園内の富士見池から流れ出る石神井川沿いにも桜並木が続いています。

東武東上線/柳瀬川〜みずほ台駅


【ビューポイント】柳瀬川駅から下り川越方面に向かって左側
下り川越方面行きなら、柳瀬川駅を出てすぐに駅名と同名の河川・柳瀬川の鉄橋を渡ります。この一帯の川の土手には桜並木が連続。夜になるとぼんぼりが灯されムード満点です。

東武スカイツリーライン/浅草〜とうきょうスカイツリー駅


【ビューポイント】始発の浅草駅を出てすぐ左右両側
浅草駅に隣接する隅田川橋梁の車窓からは、45種・335本の桜が植栽された都内有数の桜の名所・隅田公園を一望できます。この一帯は江戸時代から続くお花見の名所です。

東京メトロ丸ノ内線/四ツ谷駅付近


【ビューポイント】四ツ谷駅2番線ホーム(B線/荻窪駅→池袋駅)の赤坂見附駅寄り
四ツ谷駅前から南西方面に伸びる「ソフィア通り」の桜並木も都心部のお花見スポット。丸ノ内線の2番線のホームからは、上智大学のグランド越しにこちらの桜並木が一望できます。

京急電鉄本線/日ノ出町~南太田駅


【ビューポイント】日ノ出町駅から下り三崎口方面に向かって左側
横浜市内の中心近くを流れる大岡川には両岸に桜並木が植栽された地域が連続しています。黄金町駅と南太田駅の間では、大岡川と京急電鉄本線が隣接する一帯があり、車窓から桜並木が楽しめます。

相模鉄道いずみ野線/弥生台駅


【ビューポイント】弥生台駅ホームの両側
ホーム両側の斜面に44本のソメイヨシノが植えられた弥生台駅のホームは、まるで桜のトンネルのようで、ホームでお花見が楽しめます。夜間は美しくライトアップされます。

相模鉄道いずみ野線/いずみ中央駅


【ビューポイント】いずみ中央駅から上り横浜方面に向かって右側
いずみ中央駅東側に隣接する水と緑の公園「和泉川・地蔵原の水辺」も桜の名所。駅前から泉区役所に向かって桜並木が続いており、高架上から見渡すことができます。

都電荒川線/学習院下〜面影橋停留場間


【ビューポイント】学習院下から下り早稲田方面に向かって左側
「さくらトラム」の愛称を持つ荒川線沿線にも桜の名所が多数あります。高戸橋付近の神田川周辺の桜並木付近では、急カーブに差し掛かるため速度を落とすので、ゆっくり桜見物が楽しめます。

【番外編】東京メトロ銀座線


東京メトロ銀座線では、3月12日から4月8日までの期間限定で「桜トレイン」を運行中しています。窓や座席端の仕切り板に桜のラッピングが施されているほか、広告スペース各部にも東京メトロ沿線の桜情報が掲出されていて車内はピンク一色。地下鉄車内でお花見が楽しめるという粋な企画です。

通勤電車から桜を堪能するためには…

首都圏の通勤電車の大部分は、レールに平行に配置された座席「ロングシート」を採用しています。ロングシート車は高い輸送力を確保できる反面、車窓風景を楽しむのが少々難しい構造です。

そこで通勤電車の車窓から桜を堪能するために、扉窓の前に陣取ることをお勧めします。よほど混雑していない限り、扉1枚分(通勤電車の大部分が2枚扉を採用しています)の窓を占有でき、沿線の景色をじっくり見ることができるのです。

また、運転台後位に陣取るいわゆる“かぶりつき”もオススメです。運転士と同じ視点で車窓を見ることができ、かなり手前から目標とする桜の位置が把握できます。

首都圏には本稿でご紹介しきれなかった、多くの“鉄道お花見スポット”があります。読者の皆さんも、桜スポットを探しながら車窓風景を眺めてはいかがでしょう。きっと新たな発見があることでしょう。