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なぜ、春は毎日のように天気が変わる?

2018/03/20 11:19 ウェザーニュース

春になり、冬の冷たい季節風にかわって穏やかで暖かな風が吹くことが多くなりました。冬の風から春の風にかわると、日本付近の天気図も変わってきます。これが、タイトルにある「春は毎日のように天気が変わる」理由なんです。

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冬と春の典型的な天気図
冬は、等圧線が縦にならんだ西高東低の冬型の気圧配置が続きやすく、その結果、日本列島には冷たい北西からの強い風が吹きます。

一方、春になると冬型の気圧配置はしだいに減ってきて、高気圧と低気圧が日本に交互にやってくるようになり、北西からの強い風が吹きにくくなります。
さらに、冬に比べると日本列島にかかる等圧線の数はぐんと少なくなるため、春の風は穏やかなのです。

しかし、春は高気圧と低気圧が交互にやってくるので、気圧配置は毎日のようにかわります。
そのため春の風向きは変わりやすく、また低気圧が急に発達して、ときに嵐をもたらす春一番のように突風が吹き荒れることも…。新しい季節の訪れを告げる一方で、非常に危険な面も持ち合わせているんです。

今週の低気圧はゆっくり動く

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20日時点の予想天気図
今週の予想を見てみると、春の気圧配置らしく低気圧が日本列島を通過し、広いエリアで雨となります。
ただ、通常は足早に低気圧と高気圧が日本列島を通過するためすぐに天気が回復する事が多いのですが、今週に限っては低気圧がゆっくり通過し雨が数日間続く予想となっています。

ちなみに、低気圧の動きが遅いのは、上空の偏西風の流れが大きく蛇行しすぎていることで、北日本にある高気圧の動きが遅く、それを追う低気圧も東へ進めなくなっているため。

21日(水)は春分の日で、暦の上でも長い間冬眠をしていた動物たちが動き始める時期。祝日でお出かけを予定されている方も多いかと思いますが、雨具が手放せそうにありません。

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