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つらい花粉症の症状をツボで軽減!

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2018/02/28 11:29 ウェザーニュース

この季節は鼻がムズムズする、くしゃみが止まらないなど、花粉症に悩まされる人が増えてきます。

「花粉症の症状はお薬で治療する方が多いかと思います。でも、なんとかしたいつらい症状があるときに、症状を軽減できるケアがあります」と、銀座ナチュラルタイム総院長の渡辺佳子先生は言います。東洋医学に基づいたセルフケアを教えていただきました。

東洋医学で症状を和らげる

「今では4人に1人が花粉症と言われるほど、悩む方が多くなりました。スギだけなく、ヒノキ、ブタクサなどさまざまな花粉が原因で症状を引き起こしてしまうため、当院でも一年を通して花粉症の相談が増えています」(渡辺先生)

渡辺先生がお薦めするのは、経絡(けいらく)リンパマッサージとツボでのセルフケア。

経絡とは、東洋医学の考え方で、いわば全身を流れるエネルギーの道のこと。ツボ(経穴:けいけつ)は、経絡上にある反応点です。経絡リンパマッサージは、経絡とリンパの流れをよくして、身体のバランスを整えていきます。

「できれば花粉症は、つらい症状が出る前のケアがポイント。症状がはじまる前に早めのケアや体質改善を行うことが、症状の軽減、花粉症の予防につながります」(渡辺先生)

花粉症予防の経絡リンパマッサージ

最初に脚のマッサージを行います。花粉症の方には足先が冷えている方も多いので、先に脚のマッサージを行うことで、末端から全身の循環を良くするのです。次にお腹の中心を下腹部に向かってさすることで内臓の働きを活性化して、特に腸の調子を整えます。

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そして、腕の内側を流れている経絡である肺経と外側にある大腸経を手のひらでさすります。東洋医学では、大腸はアレルギーと関係が深いとされています。ここを意識してマッサージすることで、花粉症の予防につながるのです。

最後に小鼻の横にあるツボ、迎香(げいこう)を押します。気になる鼻のムズムズ感、つまり感の改善に効果が期待できます。

鼻の症状には「迎香」のツボ

【取り方】小鼻の横にあるくぼみにあるツボ
【やり方】グーっと5秒かけて押し、5秒キープ、さらに5秒かけて離します。正しくできていると、ジワ〜と温かく感じます。3分間程度続けてみましょう。
【効果】花粉や風邪のような鼻づまりや鼻の症状の改善に効果的なツボです。その他にも気の巡りや滞りを改善して、肌の血色を良くするので、美肌効果も期待できます。

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【セルフケアの注意点】
(1)食前、食後2時間以内、お酒を飲んだ後は避けましょう。
(2)お肌に異常がある場合や、風邪を引いて熱がある時には控えましょう。
(3)お風呂に入った後など、身体が温まっている時、リラックスしている時が効果的です。
(4)マッサージ後はしっかりと水分を補給することが大切です。
(5)自分に合ったオイルやジェルを使い、清潔にしてから行いましょう。

早めのケアが、悪化を防止!

花粉症は、不快なだけではありません。

「アトピーなどお肌のトラブルがある方は、アトピーを引き起こすアレルゲンと、花粉症を引き起こすアレルゲンの両方が肌を刺激することで皮膚の症状が悪化する可能性もあります。さらにアレルギー物質に対する反応が過敏な状態なため、体質によって、気管支の炎症やぜんそくなどを引き起こすことも。

花粉症に限らず、多くの方が病気になる前のケアをしないで、症状が出るのを待ってしまっていると感じます。東洋医学では、花粉症は症状が出る前のケアが大切です。

ほかの治療であまり効果が上がらなかったからといって、諦める必要はありません。鍼灸治療やマッサージ治療などによる根本的な体質改善で、パタリと花粉症が出なくなる人も多いのです。今日からケアの習慣を身につけて、より健やかな毎日を過ごして下さい」(渡辺先生)

参考資料など

渡辺佳子(Watanabe Keiko)
(社)経絡リンパマッサージ協会代表理事。銀座ナチュラルタイム治療院総院長。経絡リンパマッサージの第一人者で、著書は70冊以上。

【取材協力】銀座ナチュラルタイム(http://naturaltime.co.jp/)
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