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半月 どっちが上弦の月?下弦の月?

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2018/03/02 16:10 ウェザーニュース

昔、学校の授業やテスト等で、半月の写真やイラストを見て、上弦の月か下弦の月か聞かれたことはありませんでしたか?

同じ月なのに、なぜ呼び方が違うの?と思った人も多いハズ。

今日の月は半月ですが、上弦の月・下弦の月、どちらで呼ばれる月なのか?

わからなかったり、自信がない人は、下の解説を読んで覚えてくださいね。

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月の満ち欠けと呼称

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月は約29.5日の周期で満ち欠けを繰り返しており、太陽と月の位置によって、地球からみた時の形が変わります。

上弦の月と下弦の月の見分け方

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見える時間の違い

上弦の月は、昼頃に東の空に昇り、夕方頃に南中、そして真夜中に西の空から沈んでいきます。一方、下弦の月は、真夜中に東の空に昇り、明け方頃に南中、そして昼頃に西の空から沈んでいきます。

なぜ、このようになるのか、下の図を見ながら考えてみましょう。
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こちらの図は、上弦・満月・下弦の時の、月と地球、太陽の位置関係を表したものです。

地球は反時計回りに自転しているため、月が上弦の時の位置にある場合、月はD(昼頃)に見え始め、A(夕方頃)に最も見やすくなり、B(深夜)に地平線の下に沈んでしまいます。C(明け方頃)は地球の裏側になるため、全く見ることが出来ません。

同様に、月が下弦の位置にある場合、A(夕方頃)の時間では月が地球の裏側にあるため見ることが出来ず、B(深夜頃)の位置になった時にようやく地平線から月が出てくることになります。

このため、上弦の月と下弦の月は見える時間が異なるのです。

名前の由来は?

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上弦や下弦の名前に使われている弦(つる)というのは弓に張る糸のことで、半月の形が弓に似ていることから、弓の真っ直ぐな部分である「弦」の漢字が用いられたと言われています。

そして上弦と下弦の名前の由来は諸説ありますが、有名なものは下記の2つです。

1つ目は、新月を含む日を1日とし、月の満ち欠けで1か月を定める太陰暦を使っていた時代に、月の前半(上旬)の月を上弦の月、月の後半(下旬)の月を下弦の月と呼んだというもの。

2つ目は、西の地平線に沈む時に、弦(半月の真っ直ぐな所)が上に位置しているか、下に位置しているかでどうかでつけられたというもの。上弦の月は直線部が上で、半円部が下の状態で沈んでいきます。このため弦の部分が上で沈む月を上弦の月、弦の部分が下で沈む月を下弦の月と呼んだというものです。
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