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実は愛犬が花粉の運び屋?! 花粉症対策の盲点とは

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2018/02/19 18:30 ウェザーニュース

花粉症の方には憂鬱な季節がやってきました。外出時はマスクやメガネで身を守り、家の中に持ちこまないように服をはたいてから家に入るなど、細心の注意を払っている方も多いと思います。

しかし、家の中でも花粉が飛んで、くしゃみが出る、目がかゆいことがあります。そんな時は、すぐそばに意外な犯人がいるかもしれません。それは愛犬です。この時期は花粉の運び屋と化してしまうことがあるので注意が必要です。獣医師の田邊弘子先生に聞きました。

犬には大量の花粉が付いている!

「この季節、犬にはたくさんの花粉が付くんです。もともと犬の毛が静電気を帯びて花粉を吸い付けやすいのと、地面から体が近いので、地面に落ちた花粉まで拾ってしまうんです。だから、散歩から戻って家に入り、ブルブルッと体をふるったら、家の中は花粉だらけになります」(田邊先生)

話を聞いただけでも鼻がムズムズしますね。

愛犬も一緒に花粉症対策

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愛犬を花粉の運び屋にしないためにはどうすればよいのでしょうか。

「犬に付いた花粉を取るのは大変なので、まずは花粉が付かないような工夫をした方が無難です。

(1)散歩は、花粉の飛散の多い時間帯は避ける(飛散が多いと言われる昼前後と夕方から日没の時間帯)。
(2)犬の体に直接花粉が付かないようにすべすべしたウェアを着せる。レインコートがお手軽。
(3)家に入る前に、ウェアに付着した花粉が犬に付かないように、家の外でそっと脱がせる。
(4)それでも花粉は多少は付いてしまうので、体をよく絞ったタオルでぬぐう。ゴシゴシ拭くと、毛の間に花粉を塗り込んでしまい、時間とともに花粉が毛の間から舞い散るので、毛並みに沿って花粉を拭き取るイメージでぬぐうのがポイント。

こうすることで犬の体に付いた花粉は大幅に減少します」(田邊先生)

花粉症になる犬もいる

「逆に人間が花粉症でなくても、愛犬が花粉症になってしまう場合もあるんですよ。そういう場合は、飼い主さんが家の中に花粉を持ちこまない工夫も必要ですね」(田邊先生)

花粉症の人も動物も、当分は辛い季節ですが、少しでも楽に過ごせるように花粉対策は万全を期したいですね。
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