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自分で桜の開花予想ができる?
「400℃の法則」とは

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2018/02/20 15:00 ウェザーニュース

もうすぐ桜の季節です。花見をしたいと思ったら気になるのは、今年はいつ開花するのかですよね。今回は自分でできる開花予想のやり方をご紹介します。
>>春にかけての天候・気温の傾向は?

桜の開花メカニズム

桜の花芽は、開花前年の夏にはできています。それが秋から冬にかけて、生長しないように休眠状態に入って年を越します。そして充分に低温刺激を受けた後に気温がぐっと高まった段階で休眠から目覚めます。これを「休眠打破」といいます。

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本来の開花予想は、この休眠打破の日を起算日として、温度変換日数を積算し、地点毎に定めた日数に到達した日を開花日と予想します。

自分でも簡単にできる予想の仕方

そういった正式なやり方を取らずとも、実は東京都の桜について「400℃の法則」と呼ばれる法則を使えば、手軽に桜の開花を予想できます。内容はいたって簡単。

【400℃の法則とは】

2月1日以降の平均気温の合計が400℃を超えると開花とする

つまり、2月1日を「休眠打破の日」として開花予想の起算点に設定し、そこから平均気温を日々足し算していくだけで桜の開花予想ができるのです。

これで実際に予想が当たるのでしょうか。今回、2011年〜2017年までの7年間について、気象庁のデータから東京都における400℃の法則の精度を調べてみました。

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上のグラフは、2月1日から平均気温を足して、400℃を超えた日と、実際に開花が宣言された日の間に何日の誤差が生じていたかを、年単位でグラフにしたものです。ぴったり当たっている年がないのは残念ですが、毎年最大でも3日しかずれていないというのは、なかなかの精度ではないでしょうか。

今年は春を迎えるに当たって、毎日の平均気温を足して、開花日予想をしてみてはいかがでしょうか。お花見を計画するのにも役立つかもしれません。
>>春にかけての天候・気温の傾向は?

今年の開花予想は?

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全国の主要都市の開花予想
今シーズンのソメイヨシノの開花は、3月21日に舞鶴公園(福岡県)や靖国神社(東京都)から始まり、早いところでは3月下旬に続々と開花し、3月末から満開を迎えるところが増えていく見通しです。

西・東日本では桜の開花は例年並〜やや遅く、北日本では例年並の開花となるところが多い見込みです。

参考資料など

品川区環境情報活動センター(http://shinagawa-eco.jp/index.php)
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