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冷え性の原因は現代人の生活習慣にあった

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2018/02/19 07:08 ウェザーニュース

真冬のこの時期、冷え症の方にとっては特につらい季節です。
ところで、冷え性の方とそうでない方がいますが、冷え性の原因は一体何なのでしょうか?
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原因1:冷暖房の影響

現代人の生活に潜んでいる冷え症の原因のひとつに、冷暖房の影響があります。
室内の冷暖房が完備されている現代は、特に夏や冬、屋内と屋外とで気温に大きな差が生じています。
そのため、建物の出入りのたびに体は急激な気温の変化を感じ、やがて温度を感じる神経が鈍くなってしまうのです。

原因2:ハイヒールの靴

本来の人間の足のかたちに合わないハイヒールなどの靴を履き続けることも、冷え症の原因になります。
足にある温度を感じとる神経が鈍感になってしまい、体が冷えていても熱を出す機能が正常に働かなくなるのです。

原因3:冬でも冷たい食べ物・飲み物

現代は冬でも手軽に冷たいものを口にできる環境にあります。
冷たいものを食べ過ぎると、体を内側から過剰に冷やすことになって、体が蓄える熱の量が減ってしまうのです。
夏はある程度の暑さを感じながら過ごしたり、一年を通じて体を冷やす食べ物を避けるなどの工夫をすれば、冷え症を緩和させることができるでしょう。

女性の2人に1人は冷え性

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回答数:全国9,759人(調査日 2017年1月27日)
ウェザーニュースでは、ウェザーニュース会員の皆さんに、冷え性でお困りかどうかを伺いました。
結果、回答者全国9,759人のうち、35%の方が困っていると回答。

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年代別に見ると、最も冷え性に困っているのが20代の皆さんで、約5割という結果に。ただ、10代や30代の皆さんも、20代の皆さんとほぼ同様に冷え性にお困りのようです。
また、年齢が高くなるに連れて困っている人の割合は減っていっています。

多くの方が”男性よりも女性の方が冷え性になりやすい”イメージを持たれていると思いますが、男女別にみると、実際に女性は男性の約2倍「はい」と回答した方が多くなりました。女性の皆さんは2人に1人は冷え性に困っているようです。

体を温める食べ物をバランス良く摂ろう

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東洋医学では、食べ物を体を温める食材と冷やす食材に分類しています。

冷え症を緩和させるには、かぼちゃ、かぶ、にら、玉ねぎ、にんにく、唐辛子、乾燥生姜などの体を内側から温めてくれる食材が適しています。

ただ、だからといって、体を温める食材ばかりを食べて体を冷やす食材を避けていては、栄養のバランスが崩れてしまい、健康に良くありません。調理の一工夫が、体を冷やす食べ物を温める食べ物に変え、さらには栄養価を高くしてくれることがあるのです。

◆体を冷やす食べ物は調理で一工夫
たとえば、ナスは生のままだと体を冷やしますが、油でいためることで、体を温める食べ物に変わります。また、体を冷やすダイコンも、切り干し大根や漬け物にすると体を温めてくれます。
体を冷やす食材は調理を工夫することで体を温める食べ物に変え、何よりバランスのとれた食事を心がけるようにしましょう。

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