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極寒が生み出す神秘「ダイヤモンドダスト」

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2018/02/17 06:17 ウェザーニュース

きょう2月17日は「天使の囁きの日」。天気と関係なさそうに感じますが、じつは天使の囁きとは「ダイヤモンドダスト」のこと。
ダイヤモンドダストとは、極寒が作り出す、神秘的な現象です。
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ダイヤモンドダストとは?

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気温が非常に低くなると、空気中の水蒸気が凍ります。(現象の名前としては「昇華」)
その氷の結晶となったものに、太陽の光が当たってキラキラと輝いて見える現象のことを「ダイヤモンドダスト」と呼び、細氷ともいいます。

この時、氷の結晶は、空気中に浮いているというよりは、降ってきている(上から下に移動している)状態になります。
※空気中に浮いているだけだと、氷霧(こおりぎり)という現象になります。

ダイヤモンドダストができやすい条件

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キラキラと輝く神秘的な現象ですが、見られる条件はとても限られています。

 ◆-15℃以下など、かなり冷え込むこと
 ◆風があまりないこと(風が強いと氷の結晶ができにくい)
 ◆晴れていること(晴れていないと、キラキラ光らない)
 ◆ある程度の湿度も必要(乾燥しすぎていると、氷の結晶ができにくい)


しっかりとした霧が発生してしまうと、太陽光が届かず光らなくなったり、氷の結晶になりにくかったりしてしまうこともあります。

極寒地域ならではの美しい風景。寒いのはイヤかもしれませんが、一度は見てみたいですね。
>>この先、1週間の冷え込みをチェック

今年は北海道以外からも

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秋田県横手市より
今年は記録的な冷え込みが各地で観測されており、秋田県横手市や岐阜県など、北海道以外のエリアからもダイヤモンドダストが見えたという報告が届いています。

なかなか写真に収めることが難しいダイヤモンドダストですが、チャンスがあったら撮影してみたいですね。
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