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お風呂が身体に良いワケ! 3つの効果とは?

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2018/02/09 16:53 ウェザーニュース

日本列島が記録的な寒さに襲われているこの冬、温かいお風呂が特にありがたく感じられるものです。ところで、入浴の3つの効果を知っているでしょうか?

お湯に3つの効果アリ

冬は、やっぱりお風呂ですね。シャワーではなく湯船にしっかり浸かりたい、という人も多いのではないでしょうか。心地よさには、理由があります。入浴には、人体の生理に影響する3つの効果があるのです。

1.温熱作用


湯船に入ったとき、まず感じるのはお湯の温かさではないでしょうか。入浴すると、温熱作用によって血管が広がり、血行がよくなります。37〜40℃の少しぬるめの湯温では、自律神経の副交感神経系が優位になり、身体がリラックスモードになる効果があります。筋肉や関節組織が弛緩する効果もあります。

2.浮力の作用


お湯に浸かると、ふっと身体が軽くなります。お湯のなかで伸びをする人も多いのでは。身体が軽く感じる正体は、水の浮力。首まで浸かった場合、体重は約1/10になります。水深によって減少する体重は変わりますが、お湯のなかでは関節や筋肉への負荷が減ります。また浮遊感もあるため、心身がリラックスできます。

3.静水圧の作用


湯船の中では、ウエストや脚が細く見えませんか。水中では、常に身体の表面に圧力がかかっています。水深1mにつき76mmHg(0.1気圧)ずつ水圧が増します。

このため、お風呂に浸かると末梢血管から心臓へと血液が押し戻され、全身の血行がよくなるのです。足のむくみ解消などにも役立ちます。
※心臓や肺への負担ともなるので、血圧や心臓に問題のある人は注意が必要です。

これらの効果により、お風呂に入ると血行がよくなり新陳代謝が活発になることで、身体の老廃物や二酸化炭素が排出されやすくなります。疲労回復やリラクゼーション効果など、さまざまな健康効果が得られるのです。

各家庭で毎日湯船に湯を張って入浴する習慣は、世界的には少数派です。寒さの厳しい日には、日本の湯船文化に感謝したくなりますね。湯船に浸かって身体の芯まで温まってください。

参考資料など

「入浴の事典」(阿岸祐幸、東京堂出版)、日本浴用剤工業会HP(http://www.jbia.org/index.html)、日本温泉協会HP(https://www.spa.or.jp/)
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