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雨で雪の重量が数倍にも
北陸・融雪災害警戒を

2018/02/09 16:16 ウェザーニュース

記録的な豪雪となった北陸ですが、雪が落ち着いたところに10日(土)は低気圧が接近。雨が降り融雪災害の危険が高まります。
起こりうる5つのリスクをまとめています。

雪が雨でさらに重くなるおそれ
カーポート倒壊に警戒

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積雪の後の降雨の状況は、屋根の上に乾いたスポンジを置いているようなもので、降った雨がそのまま重さに加わります。

この週末に福井や石川に予想されている降水は50mmほど。降水の重さは1平方メートルあたり50kgです。仮に新雪が1立方メートル辺り100kgと仮定すると1.5倍の重さになる計算です。

すでに雪は自重で締り雪になっていたり、溶けはじめてざらめ雪となっています。それに降雨がもたらされるとカーポートやビニールハウス等の構造物の倒壊危険性がさらに高まりそうです。

屋根からの落雪やツララの落下

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石川県金沢市(02-08 12:33)
雨が降ったり気温が上がると、つららの落下や屋根からの落雪など注意が必要です。上記の通り重量は相当なものになっていますので、屋根の下など危険な場所を歩かないようご注意ください。

雪崩の発生

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積もった雪と地面との間に、ザラメ状のもろい雪の層が出来たり、雪解け水が流れることなどによって、雪の層全体が滑り落ちる『全層雪崩』が山沿いを中心に発生する可能性があります。

雪おろしの転落事故

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北海道雨竜町(2016年)
落雪対策として早めに行っておきたい、雪おろしの際は転落事故に要注意。夜が明けて、比較的気温の低い朝などをおすすめします。

屋根の雪おろしはヘルメットや命綱を付けるなどし、雪かきも事故防止のためにご家族やご近所の方に声を掛け合って行うと安心です。

道路冠水・河川増水

気温上昇や雨によって、雪どけが進み、道路冠水やぬかるむ路面に要注意。車の運転はくれぐれも慎重に。また、増水した川には近づかないでください。
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