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5年ぶり!「諏訪湖の御神渡り」出現

2018/02/03 17:41 ウェザーニュース

湖面にそそり立つ氷の亀裂…長野県諏訪湖の「御神渡り」が2013年以来5年ぶりに現れました。

寒さの厳しい冬にだけ現れる氷の造形が現れたのは、過去30年間で、1991年、97年、2003年、04年、06年、08年、12年、13年の8回のみ。出現率が3割に満たない珍しい現象です。

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この週末の諏訪湖は

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長野県岡谷市(2/03投稿)

「日射しも暖かく、過ごしやすいですね!今日は諏訪湖に五年ぶりに出現した御神渡りを見に来ました。」

御神渡りは、氷の亀裂の状態から、その年の天候や農作物の出来を占うことができるほか、諏訪大社上社に祀られた男神が、下社の女神へ会いに行く道だというロマンチックは言い伝えもあります。

御神渡りができるメカニズム

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御神渡りは、マイナス10℃近くまで冷え込む日が数日続いて、湖面が結氷した後、寒さが少し緩んで氷が膨張すると現れると言われています。

諏訪市のアメダス観測を振り返ってみると、1月下旬の寒波から、毎晩マイナス10℃近くまで冷え込む日が1週間ほど続いたため、厚い氷が張って収縮した後、2月に入ってから2〜3日、低気圧の通過に伴い、気温が0℃前後となったため、氷が膨張したと考えられます。御神渡り出現のベストコンディションだったと言えるかもしれません。

正式に「御神渡り」と認定される拝観式は5日(月)に行われるとのことですが、来週にかけて、再びの寒波到来となるので、氷が解けてしまうことはなさそうです。

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