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雪が降るかどうかは「上空の寒気」が一つの目安

2018/11/27 18:12 ウェザーニュース

冬になると天気予報でよく耳にする“上空の寒気”という言葉。
「どこの高さ」で「何℃」より低いと、雪になりやすいのでしょうか。
>>この先、雪は降る?

目安となる上空の気温は?

一般的に平地で雪を降らせる目安は、上空1,500m付近の気温が-6℃と言われています。
しかし、雪があまり降らない関東平野で雪の目安となるのは、上空1,500m付近の気温が-3℃。
なぜか日本海側よりも高くなっています。

太平洋側は地上付近の気温も重要

というのも、関東で雪となる時は、南の海上に発達した低気圧がいることがほとんど。
この低気圧がいることによって、内陸部の冷たい空気が関東に流れ込んできます。地上付近の気温が低いため、日本海側より気温が高くても雪となるのです。

また、地上付近が乾燥していると、落ちてきた雨が蒸発する時に多くの熱を奪って気温が急降下。一層、雪が降りやすくなります。

−36℃は要注意

先ほどは、雪が降るか降らないかの判断材料として上空1,500m付近の寒気を見ましたが、大雪になるか判断する場合はそれよりもはるかに高い上空5,500m付近の寒気を見ます。

大雪になる目安は、一般的に上空約5,500mの気温が-36℃以下と言われています。
豪雪地帯の方は「−36℃」という数字に要注意です。

寒気にも注目

今回紹介した上空の寒気はあくまで目安ですが、一つの注目点であることには変わりありません。
気象情報を確認する際は、寒気がどのあたりまで南下する予想なのか、自分が住んでいる地域の上空の気温はどなるのか、という部分にも気を配ってみてください。
>>最新の雪見解はこちら