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日食と月食では見えるエリアも見える頻度も全然違う!?

2021/05/19 06:59 ウェザーニュース

日食も月食も、たびたびテレビなどで話題になりますよね。そんな2つの天体ショーを比べてみると、似ているようで結構違うことが明らかに。
>>天文・星空情報

地球・太陽・月の位置による違い

日食も月食も太陽、地球、月の3つの天体の位置関係が重要となります。
太陽と地球の間に月が入り、太陽、月、地球の順に並んだ時に起こるのが日食です。
地球から見た太陽は、月によって部分的または全て隠されてしまいます。

一方、太陽と月の間に地球が入り、太陽、地球、月という順番になると月食がおこります。
太陽の光を受けてできた地球の影に、月がすっぽりと入ることで月が欠けたように見えるのです。

意外にも月食の方が貴重

上の図は、日食と月食が起こる可能性がある範囲を表したものです。
月食が起こるエリアのほうが小さいことわかります。

地球全体で起こる日食と月食の回数を比較すると、2050年までに日食は74回起きるのに対し、月食は49回(半影月食は除く)。
月食の方が少ないのです。

しかし、月食よりも日食の方が珍しいように思っている方も多いのではないでしょうか?
そこには観測できるエリアの広さが関係しているようです。

月食は観測できるエリアが広い!

日食は、地球よりも小さな月の影になった部分でしか観測できないために、観測できるエリアはかなり限定的となります。
しかし、月食は月が昇っているエリアであればどこでも観測することが可能です。

日食より頻度は少ないものの、観測がしやすいことから月食のほうが多いと思ってしまうようです。

参考資料など

AstroArts http://www.astroarts.co.jp/index-j.html
国立天文台 https://www.nao.ac.jp/
Canon http://canon.jp/