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「半自動ドア」「ドア締め切りスイッチ」首都圏にも実施区間があった!

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2018/01/25 11:52 ウェザーニュース

ドアの開閉で、せっかく温まった車内の暖気が一気に逃げてしまうことってありますね。車内の快適さもエコも気になる時代、鉄道各社はどのような工夫をしているのでしょうか。

エコの優等生「半自動ドア」

地方のローカル線でよく見かけるのが、乗客がドアの横にあるボタンを押して、ドアの開け閉めを行っている光景です。このタイプのドアは、「ボタン式半自動ドア」と呼ばれています。知らないと下車のときに戸惑うこともありそうですが、冬場の暖気や夏季の冷気を車外に逃がさないためには、よくできた構造ですね。

「締め切りスイッチ」も便利

始発駅の出発待ちや、終着駅の折り返し、特急や快速電車の通過待ちなど、駅で長時間停車するような場合、1両に3〜4ヵ所あるドアのうち、1ヵ所だけを開けて、残りのドアを閉めきった光景も見かけます。

ローカル線に限らず、中央線のE233系電車のように、都内近郊を走っている電車にも半自動ドアのボタンが付いていることがありますし、1つのドアだけ開けて、その他のドアを閉めていることがあります。

首都圏では、どんな電車がどんな区間でこうした対応をしているのか、調べてみました。

【半自動ドア・ドア締め切りスイッチ】首都圏の実施区間

<JR東日本>
E233系では、中央快速線、湘南新宿ライン、上野東京ラインに使用する車両に半自動ドアが設置してあるそうです。

「中央線系統では、東京〜高尾間では使用せず、高尾より西の区間や、中央線が乗り入れる青梅線、五日市線で使用しています。半自動ドア使用区間では、自動放送で車内外に案内しています」(東日本旅客鉄道広報部)

<西武鉄道>
西武秩父線(4000系)では、「おもに飯能~西武秩父駅間で半自動ドアを採用しています」(西武鉄道広報部)

<小田急電鉄>
小田急線の場合は、「車両の4扉中1扉のみ開扉できる『3扉締め切りスイッチ』があり、長時間停車するときや、特急や急行の待避時などに車掌の判断で使っています(小田急電鉄広報部)

<相模鉄道>
相模鉄道で2018年2月に登場する20000系には、「個別ドアスイッチが設置されており、始発駅などでの空調効果を高めるため、乗客による客用ドアの開閉操作が可能になります」(相模鉄道株式会社)

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西武秩父線の4000系(撮影:西森聡)
寒冷地の鉄道車両では、半自動ドアが一般的です。冷暖房効率をアップさせるためのこの措置。首都圏でも利用するときは、「自分でドアを開ける」だけでなく、車内の暖かい空気を逃がさないために「乗ったら閉める」もお忘れなく。
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