なぜインキが消えるのか?
フリクションのインキは次の特殊なマイクロカプセルからなっています。
A.発色剤
B.発色させる成分
C.変色温度調整剤
常温では、「発色剤」と「発色させる成分」が結合しているため文字が書けるのです。しかし、温度が60℃以上になると、「変色温度調整剤」が働いて、「発色剤」と「発色させる成分」が解離して色が消えるしくみになっています。
A.発色剤
B.発色させる成分
C.変色温度調整剤
常温では、「発色剤」と「発色させる成分」が結合しているため文字が書けるのです。しかし、温度が60℃以上になると、「変色温度調整剤」が働いて、「発色剤」と「発色させる成分」が解離して色が消えるしくみになっています。
だからボールペンの頭にあるラバーで紙をこすると60℃以上の熱が発生するため、インキの色が消えるのです。
消えた文字が現れた!
消したインキをよみがえらせる方法があるというので、PILOTに聞きました。
「お客様から、『フリクションで書いた文字を高温下に放置しておいたら消えてしまった。元に戻らないか』という問い合わせをいただくことがあります。その場合は、文字が消えた紙をビニール袋などに入れて、家庭の冷凍庫に一晩入れて十分に冷却してくださいとお答えしています」(同社営業企画部・二宮清夏さん)
「お客様から、『フリクションで書いた文字を高温下に放置しておいたら消えてしまった。元に戻らないか』という問い合わせをいただくことがあります。その場合は、文字が消えた紙をビニール袋などに入れて、家庭の冷凍庫に一晩入れて十分に冷却してくださいとお答えしています」(同社営業企画部・二宮清夏さん)
二宮さんによると、消えた文字は−10℃でうっすらと現れ、−20℃でくっきりと浮かび上がると言います。ちなみに、家庭用の冷凍庫は−18℃が標準です。極低温で現れた文字は常温に戻っても消えません。もちろん、ラバーで消した文字も冷却すれば元に戻りますが、こすっているため筆跡はきれいには戻りません。
寒冷地では不便じゃない?
消えた文字が、−10℃以下で現れると寒冷地では困りませんか?
「屋外に放置すれば消えた文字が現れることがあるでしょうが、通常は屋内で使用するので、そういう話はいただいておりません」(二宮さん)
年配の方なら小さい頃、みかんの汁で紙に文字を書いて乾かし、それを火鉢などであぶると文字が浮き出るという遊びをしたことがあるでしょう。加熱すると文字が現れる「みかん汁」とは逆に、フリクションは冷却すると消えた文字が現れるのですね。機会があれば試してみては?
〔リンク〕天気予報・週間予報
「屋外に放置すれば消えた文字が現れることがあるでしょうが、通常は屋内で使用するので、そういう話はいただいておりません」(二宮さん)
年配の方なら小さい頃、みかんの汁で紙に文字を書いて乾かし、それを火鉢などであぶると文字が浮き出るという遊びをしたことがあるでしょう。加熱すると文字が現れる「みかん汁」とは逆に、フリクションは冷却すると消えた文字が現れるのですね。機会があれば試してみては?
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