
警戒レベル4へ引き上げ
フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)は国民に向けて、マヨン山の噴火活動への警戒レベルを0〜5の6段階で設定して発表しています。今回の噴火後に、上から2番目の4に引き上げられました。
警戒区域内では火山噴出物の飛来や溶岩流、高温の火砕流、ラハール(泥流)、土石流の可能性があります。
現地のハザードマップに従い、危険地域へは立ち入らないことが重要です。
航空機はエンジンの出力停止など重大な影響を及ぼすおそれがあるため、周辺の空港を発着する便の経路の変更や欠航など、運航への影響が出るおそれがあります。
噴火時の動画よりわかること

アニメーションが表示されない場合は、オリジナルページからご確認ください。
22日(月)の噴火は噴煙が、海抜約12000m(FL410)まで到達したと発表がありましたが、このライブカメラの様子を見ると、海抜約10000m(FL300)まで届いていない模様です。
噴煙自体も上昇流が続かず、空気よりも重くて大半が西側〜北西に降灰し、水蒸気のような白っぽいガスのような雲が北西側に漂っていく様子が見られます。
また、23日(火)にも大きめの噴火があり、噴煙高度は海抜10000m超えました。
近年も活発な火山活動
フィリピンは太平洋火山帯に属しており、マヨン山は標高2,462mの成層火山(別名ルソン富士)です。近代は数年に一度の高い頻度で噴火を繰り返しており、岩質は玄武岩質安山岩でマグマの粘り気が少なく、噴火前の前兆現象なしに突然噴火したこともあります。1814年の噴火では溶岩が周辺の街を埋め尽くし、1,200人以上の犠牲者を出しました。
規模の大きい噴火があると、現地の方々への影響だけでなく、東南アジア上空を飛行する航空機等へも影響が拡大する可能性もあります。今後の情報にご注意ください。
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>>火山情報(日本国内)
規模の大きい噴火があると、現地の方々への影響だけでなく、東南アジア上空を飛行する航空機等へも影響が拡大する可能性もあります。今後の情報にご注意ください。
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