気温が低い今年はチャンス
「昨年は1月20日前後に湖面が全面結氷し、いま一歩のところでしたが、残念ながら気温が上昇してしまい、御神渡りを見ることはできませんでした」と語る長野地方気象台の佐藤兼之気象情報官が続けます。「しかし、今年は1ヵ月予報をみても気温が低いので期待できます。御神渡りが出現すれば、実に5年ぶりのことです」
1990年以降、御神渡りが出現したのは、1991年、97年、2003年、04年、06年、08年、12年、13年の8回なので出現率は3割足らず。この4年間は見られなかったので、地元の期待は大きいのです。
御神渡りができるメカニズム
御神渡りはどうしてできるのか、その仕組みを佐藤気象情報官が解説してくれます。
「気温が下がって諏訪湖が全面結氷した後、さらに気温が下がると氷が収縮するので、湖面の氷に割れ目ができます。その割れ目に水が入り込んで氷りますが、割れ目にできた氷は薄くて弱いのです」
「そして気温が上がると、今度は氷が膨張します。すると割れ目にできた弱い氷のところで湖面の氷が押し合い、その部分がせり上がるのです」
「最低気温がマイナス10℃の日が2〜3日ほど続いた後に気温が上がると御神渡りが出現する可能性が非常に高くなります」
「気温が下がって諏訪湖が全面結氷した後、さらに気温が下がると氷が収縮するので、湖面の氷に割れ目ができます。その割れ目に水が入り込んで氷りますが、割れ目にできた氷は薄くて弱いのです」
「そして気温が上がると、今度は氷が膨張します。すると割れ目にできた弱い氷のところで湖面の氷が押し合い、その部分がせり上がるのです」
「最低気温がマイナス10℃の日が2〜3日ほど続いた後に気温が上がると御神渡りが出現する可能性が非常に高くなります」
御神渡りが現れたら宮内庁に注進
御神渡りが出現したら、地元の八剣(やつるぎ)神社(諏訪市)の宮坂清宮司が氏子さんたちと、無形文化財に指定されている「御神渡り神事」を諏訪湖で執り行うことになっています。宮坂宮司が語ります。
「この時期は、諏訪湖の氷の厚さと気温を毎日測っていますが、今年は大寒(1月20日〜2月3日)の時期に寒波がやってくると予想されているので、5年ぶりに御神渡りが見られそうです」
御神渡り神事は、割れ目(亀裂)の入り方から1年の天候や農作物の豊作・凶作を占い、「御渡注進状」を神前に捧げる神事です。御神渡りが現れたことは諏訪大社を通して宮内庁に注進(報告)し、気象庁にも報告しています。
「これは大正時代からの慣例です。江戸時代には、藩を通して幕府に注進していた記録が残されています」(宮坂宮司)
「この時期は、諏訪湖の氷の厚さと気温を毎日測っていますが、今年は大寒(1月20日〜2月3日)の時期に寒波がやってくると予想されているので、5年ぶりに御神渡りが見られそうです」
御神渡り神事は、割れ目(亀裂)の入り方から1年の天候や農作物の豊作・凶作を占い、「御渡注進状」を神前に捧げる神事です。御神渡りが現れたことは諏訪大社を通して宮内庁に注進(報告)し、気象庁にも報告しています。
「これは大正時代からの慣例です。江戸時代には、藩を通して幕府に注進していた記録が残されています」(宮坂宮司)
今年の状況
「諏訪湖は今、全面結氷中。お日様に照らされて、ギシギシいっています。」
ウェザーニュースによる最新の気象見解では、週明け22日(月)の雪のあとは強い寒気が居座る予想となっています。寒さが辛くなりますが、諏訪湖の氷にぜひご注目ください。
〔リンク〕この先の天候 長期見解
〔リンク〕ウェザーニュース記事一覧
ウェザーニュースによる最新の気象見解では、週明け22日(月)の雪のあとは強い寒気が居座る予想となっています。寒さが辛くなりますが、諏訪湖の氷にぜひご注目ください。
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