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霧島 新燃岳 火山性地震が増加

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2018/01/16 12:55 ウェザーニュース

16日(火)10時50分、福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は、霧島山(新燃岳)の火山の状況に関する解説情報を発表しました。
新燃岳では、火山性地震が増加しています。
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火山の活動状況

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火山性地震・火山性微動の回数(速報値)
福岡管区気象台・鹿児島地方気象台によると、新燃岳火口付近を震源とする火山性地震が昨日(15日)は122回、本日(16日)10時までは220回と増加し、振幅のやや大きな地震も時々発生しています。地震回数が100回を超えたのは、2017年12月2日の201回以来です。
本日、振幅の小さな火山性微動が2回発生しています。継続時間は最長で2分程度でした。火山性微動を観測したのは2017年11月29日以来です。
 
地殻変動観測では、新燃岳の明瞭な山体膨張を示す傾斜変動は認められませんが、GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線の伸びが継続しています。このことから、霧島山の深い場所でマグマの蓄積が続いていると考えられますので、火山活動に注意が必要です。

火山性地震とは

火山性地震とは、火山やその周辺で発生する地震の総称で、地下で何らかの破壊現象が起きて発生すると考えられます。即、噴火につながるとは限りませんが、火山活動の高まりを示す指標のひとつと見られます。

防災上の警戒事項など

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(2011年の様子)3匹のこぶたさん
弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
また、爆発的噴火に伴う大きな空振による窓ガラスの破損や降雨時の土石流にも注意してください。

地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。
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