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富士山に出現する「笠雲」「つるし雲」
天候悪化の予兆

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2018/07/11 14:48 ウェザーニュース

富士山の上に帽子のような「笠雲」がかかり、少し離れた場所には「つるし雲」が見られることがあります。

笠雲

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静岡県富士宮市(2018年1月8日)
富士山の上に覆い被さるように、滑らかな形状の雲が出ています。このような雲が「笠雲(かさぐも)」と呼ばれます。

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上空を流れる湿った空気が山の斜面にぶつかることによって、強制的に上昇して雲ができます。このとき、上空の風が強いと、風上側の斜面で雲が発生。風下側の斜面では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、山頂付近で雲が止まって見えます。

つるし雲

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静岡県富士市(2018年1月8日)
また富士山の風下には、まるで空飛ぶ円盤のような滑らかな形状の雲が出ています。このような雲が「つるし雲」と呼ばれます。

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富士山山頂付近で強い西風が吹いている時、山を越えた湿った風がその風下でも波打ち続け、強制的に風が上昇している部分で雲ができます。笠雲と同様に、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えます。

天候悪化の予兆

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静岡県御殿場市(2018年1月8日)
笠雲やつるし雲は「レンズ雲」と呼ばれる種類の雲の一種で、
・上空に湿った空気が存在
・上空の風が強い
という状況の時に発生しやすくなります。

上空が湿っているということは、雲が発生する条件がそろい始めている証拠です。そのため、笠雲やつるし雲が見えると天気が下り坂といわれます。
〔リンク〕天気予報・週間予報
〔リンク〕最新のライブカメラ映像

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