facebook line twitter mail

【週刊地震情報】
年初は関東で強い地震 相次ぐ

top

2018/01/07 12:29 ウェザーニュース

2018年最初の一週間の地震回数は、前の週とほぼ同じ水準でした。ただ、震度3以上の地震は6回発生、特に関東周辺での地震が目立っています。(1月1日~6日の集計)
〔リンク〕地震情報TOP

東京湾北部での地震増加

box0
年明けから関東エリアの地震が相次いでいます。震度3以上の地震だけでも、2日に東京湾、5日は茨城県沖、6日未明から早朝にかけては千葉県北西部、伊豆半島東方沖、伊豆大島でそれぞれ地震が発生しました。

特に気になるのが東京湾周辺の地震です。6日1時前に発生したM4.8の地震では東京23区から横浜市にかけて震度4を観測し、夜中に目覚めた方が多いのではないでしょうか。
〔記事〕千葉県でM4.8の地震発生 東京都・神奈川県で震度4
また、2日のM4.3の地震もすぐ近くで発生。昨年暮れの12月27日には、少し東側でM4.5と年末年始に地震活動が目立っています。

以前はこの付近に「東京湾北縁断層」があるとされていましたが、千葉県などが行った調査の結果から、政府の地震調査研究推進本部は活断層ではないと判断しています。

活断層の活動による大地震がないとしても、この地域では2005年にM6.0(最大震度5強:東京都足立区)、1928年にはM6.2(最大震度5:東京都千代田区)の地震の発生した記録があります。この規模の地震が発生すれば、震源近くでは震度5弱~5強、場合によっては震度6弱程度の揺れが起きてもおかしくありません。
震源が人口密集地に近いため、先日の過大発表で話題になった「緊急地震速報」も間に合わないエリアが多くなると考えられます。特に6日のように就寝時間中に発生した場合は避難が難しいため、最低限、就寝場所にものが落ちたり、倒れたりする心配がないか確認しておくと安心です。
〔記事〕緊急地震速報の過大予測 2つの地震同一処理のため(気象庁発表)

伊豆半島東方沖の地震

box1
6日早朝には、伊豆半島と伊豆大島の間で立て続けに最大震度3の地震が発生しました。このエリアはしばしば地震活動が活発になっています。

2016年7月には今回よりもやや東で最大震度3の地震が3回発生、2007年や2006年にも地震が多発しました。1986年に伊豆大島三原山、1989年に伊東市沖で噴火が発生したように、火山活動との関連が心配されるエリアです。

この記事の集計期間の6日夜の段階では、地震活動は小康状態となっており、このまま単発で終息するのか、活動が継続するのか注目が必要です。

世界的にはまだ大きな地震なし

box2
アメリカ地質調査所の解析によると、世界的に見ても今年になってからマグニチュード6以上の地震は発生していません。
最も強い地震は、フィジーの近海で発生したM5.9の深発地震です。

昨年12月17日以降、全世界でM6以上の地震はなく、世界的には静かな年末年始となりました。

  • お天気トピックス
    もっと見る

  • 公式SNSアカウント