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首都圏の雪の原因 南岸低気圧とは?

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2017/12/30 12:26 ウェザーニュース

この時期、関東に雪が降るかどうかのカギを握るのは「南岸低気圧」と呼ばれる低気圧です。
>>天気図で低気圧の位置を確認

関東の雪予報は「南岸低気圧」が主役

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南岸低気圧はその名の通り、日本の本州南岸近くを通る低気圧のことです。

この低気圧自体は雨を降らせるものですが、低気圧が引き込む「寒気」によって雨が雪となって降ってくることが多いのが特徴です。

首都圏など関東の大雪のほとんどが、この南岸低気圧によるものです。

雨か雪かの決め手は?

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関東で「雨か雪か」、雪の場合「どれくらい積もるのか」を左右するのは「気温」と「湿度」です。
6℃を切ると湿度との絡みで雪の可能性が出てきます。
>>今の気温は何℃?

そして、その気温を決めるのが、南岸低気圧の「コース」と「発達具合」。大雪の条件は「発達した低気圧が、関東に近づき過ぎない距離で通過する時」になります。

低気圧のコースによる違い

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必ずしもそうなるとは限りませんが、南岸低気圧が伊豆諸島の八丈島の北側を通るか、南側を通るかが目安とされています。
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アニメーションが表示されない場合は、オリジナルページからご確認ください。

・一番雪が降りやすいとされているのは、八丈島の少し北側を通過するコース。(B)
・それより陸地に近づき過ぎると、低気圧が持つ暖かい空気が入り、雪ではなく雨になりやすい。(A)
・反対に陸地から離れすぎると、低気圧の雪雲が陸地に届かなくなり、雨も雪も降りにくい。(C)

低気圧の発達具合による違い

・低気圧が発達して雨雪の降り方が強まると、気温が下がり雪で経過しやすくなります。
・反対に雨雪の降り方が弱いと、気温があまり下がらず、雨になる場合があります。

最新情報をこまめに確認

低気圧のコースのちょっとしたズレ、ちょっとした発達状況によって気温が変わるため、大雨から大雪まで大きな幅があります。
たった1℃の変化によって雨か雪かが変わるため、非常に予想が難しいところです。
>>各地の詳しい天気と気温

ウェザーニュース予報センターでは、気象モデルや観測機データはもちろんのこと、ウェザーニュース会員から届く写真報告やコメントも参考にして、気温や雪・雨の変化を見ながら雪予報を組み立てています。
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