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しぶんぎ座流星群がピーク! 今年の観測条件と楽しみ方は?

2019/01/03 23:11 ウェザーニュース

ペルセウス座流星群、ふたご座流星群と並んで三大流星群に数えられるしぶんぎ座流星群が1月4日の早朝5時頃に極大を迎えます。年明け最初の流星群ですが、どのような特徴を持っているでしょうか。

しぶんぎ座流星群とは?

しぶんぎ座流星群は、毎年1月4日頃に見られる流星群です。一般的に流星群は天球上の一点(放射点)を中心に放射上に広がるように出現するので、その放射点付近の星座にちなんで名付けられます。ところが、この流星群の放射点は「りゅう座」の近くにある上に、「しぶんぎ座」という星座は存在しないのです。どういうことなのでしょうか。

しぶんぎ座は、18世紀に「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」と名付けられた星座でしたが、1930年に国際天文学連合が正式に定めた88の星座に選ばれませんでした。そのため、「りゅう座ι(イオタ)流星群」と呼ばれることもあります。しかし、りゅう座に放射点を持つ流星群が他にもあるので、「しぶんぎ座流星群」と呼ばれることが多いのです。

ちなみに、りゅう座に放射点を持つもう一つの流星群は「ジャコビニ流星群」です。松任谷由実さんの楽曲「ジャコビニ彗星の日」や、遠崎史朗さん原作の漫画「アストロ球団」にも登場するので、名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。毎年10月に出現するので、「10月りゅう座流星群」とも呼ばれています。

しぶんぎ座流星群の特徴

しぶんぎ座流星群の母天体は完全に確定していないのですが、『マックホルツ第一周期彗星(96P)』が有力候補といわれています。
条件が良いと目視できる流星の数は1時間に45個程度ですが、活動時間が短いので、極大が夜になるか昼になるかで見え方が大きく変わってくるのも特徴です。

キーワードは「月を背に!」 今年の楽しみ方は?

1月4日は月齢が約16なのでほぼ満月。しかも1月2日にスーパームーンになった後なので、月明かりの影響を大きく受けます。あまり良い観測条件とはいえませんが、今年はどのように楽しめば良いのでしょうか? 天文雑誌『月刊星ナビ』を発行している株式会社アストロアーツの大熊正美社長に話を伺いました。

「今年の場合、できるだけ月明かりを遮って観測することです。人間の目は明るいと瞳孔が縮み、あまり明るくない流星が見にくくなります。月明かりの影響が少ない方角を向いたり、月を建物の陰に隠すなどして観測すると良いでしょう」
「極大時刻は早朝5時と予想されています。その時間帯は、りゅう座にある放射点が北東の空、仰角50°を超えますので、夜空に広がる流星群が見頃になります。この時期にちょうど接近している木星と火星(南東方向)を一緒に見て楽しめます」

「流星群の活動時間は短いので、前夜から粘って観測するより、極大時刻に合わせて早起きするのがオススメです」

冬の明け方は大変冷え込むので、防寒対策を万全にお楽しみください。

気になる当日のお天気は?

冬型の気圧配置で、北日本や西・東日本の日本海側では雨や雪が降るため観測は難しそうです。

一方、西・東日本の太平洋側は、沿岸ほど日本海側からの雲の流れ込みは少なく、晴れて観測できそうです。
ただ、上空には冷たい真冬の空気も流れてきており、冷え込むため万全の防寒をしてください。

沖縄は、本島エリアでは北寄りの風が湿った空気を運び、雲の広がりやすくなります。一方、先島諸島では観測できそうです。