「新名神高速道路」は要注意

「当センターの管内で、冬季に注意を要するのが新名神高速道路(亀山JCT−草津JCT=NEXCO西日本管内含む、約50km)です。昨シーズンは1月14日の大雪で通行止め寸前になりましたが、2014−15年と15−16年は降雪時に車がスリップして渋滞が発生し、2シーズン続けて通行止めが発生しました」と語るのは、NEXCO中日本名古屋支社桑名保全・サービスセンター副所長の水野信義さんです。
新名神は1日の通行量が約4万6000台という日本の東西を結ぶ大動脈。ここが通行止めになると名神高速道路や周辺の一般道が大渋滞します。
新名神は1日の通行量が約4万6000台という日本の東西を結ぶ大動脈。ここが通行止めになると名神高速道路や周辺の一般道が大渋滞します。
ドライバーの油断が通行止めを招く
「通行止めになる原因は、新名神はノーマルタイヤで行けるだろうというドライバーの油断です。名神の関ヶ原(岐阜県)付近は冬に雪が降るのが当たり前なので冬用タイヤを装着していますが、そこから50kmも南の新名神は大丈夫だろうと考える人が多いようです」(水野さん)

新名神は標高約300mまで登る高速道路。意外に気温が低く、北西から冷たい風が流れ込んでくると雪が降ることがあるのです。
桑名保全・サービスセンターでは、新名神の通行止めを避けようと、トラック協会、バス協会、JAF、カー用品販売店などに働きかけています。また、NEXCOのハイウェイラジオ、パーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)で新名神の道路状況を広報しています。
桑名保全・サービスセンターでは、新名神の通行止めを避けようと、トラック協会、バス協会、JAF、カー用品販売店などに働きかけています。また、NEXCOのハイウェイラジオ、パーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)で新名神の道路状況を広報しています。
除雪車を追い越さないで!
「高速道路に雪が降れば、除雪車2〜3台を1編成として除雪を行いますが、速度は時速30〜40km程度。雪が降り続くと増援して、20〜30分ごとに除雪します。一般の車両は除雪車の後を走行していただくことになります。除雪車の間を抜けて追い越すのは大変危険なのでやめてください」(水野さん)

雨が降れば路面が凍結する恐れがあるので凍結防止剤をまきます。最大でマイナス21℃まで氷点を下げることができるので凍結を防ぐことができます。が、凍結防止剤は塩(しお)なので、早々に洗車する必要があるそうです。
白線で車間距離を測る
降雪や路面の凍結が起こりやすい冬の高速道路は車間距離を十分にとる必要があります。
「前方の車がスリップしたとき、車間距離をとっていれば追突せずにすみます。時速80kmなら80m、100kmなら100mの車間距離が目安です。路上の白線の長さが8m、白線と白線の間隔が12mなので1セットで20m。これを目安に車間距離をとってください」(水野さん)
帰省や旅行で高速道路を利用することが多いこの時期。雪や凍結を見くびらないで安全走行を心がけてください。
〔関連リンク〕ウェザーニュース記事一覧
「前方の車がスリップしたとき、車間距離をとっていれば追突せずにすみます。時速80kmなら80m、100kmなら100mの車間距離が目安です。路上の白線の長さが8m、白線と白線の間隔が12mなので1セットで20m。これを目安に車間距離をとってください」(水野さん)
帰省や旅行で高速道路を利用することが多いこの時期。雪や凍結を見くびらないで安全走行を心がけてください。
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