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【箱根駅伝】山梨学院大学が前回の失敗から学んだインフルエンザ対策とは?

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2017/12/29 06:58 ウェザーニュース

前回の箱根駅伝(2017年1月2、3日)で、優勝候補にあげられながら、主力選手たちが次々とインフルエンザに倒れ、まさかのシード落ちの17位に沈んだ山梨学院大学。雪辱を果たすためにとられたインフルエンザ対策とは?
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32年連続出場の名門が…

「前回、選手たちが次々とインフルエンザに感染したのは本番の10日〜1週間前。最悪のタイミングでした」と語るのは、山梨学院大学陸上競技部(駅伝)主査(マネジャー)の永井良さん。

山梨学院大学は箱根駅伝に初出場した1987年以来、来年で32回連続出場。これまで3回優勝している名門で、前回は優勝候補にあげられていました。

「エントリーしていた主力選手3人を外して編成しましたが、結果は過去ワーストの総合17位。インフルエンザに負けた試合でした」(永井さん)

考えられる限りの対策

「寮生活を送っている駅伝選手たちは、1人が感染したらアッという間に広がります。前回の雪辱を果たすためにも、考えられる限りの対策をとってきました」と永井さんが具体的なインフルエンザ対策をあげます。

▼11月中旬に全部員がインフルエンザの予防接種
▼手洗い・うがい・マスクの着用
▼寮に入るときは手をアルコール消毒
▼クラブハウスに入るときは塩素水を染み込ませたマットを靴で踏む
▼首から下げるウイルスブロッカー(二酸化塩素で周囲のウイルス・菌を除去)を24時間装着

以上は例年行ってきた対策ですが、今シーズンはこの5つの予防策を“手を抜かずに徹底”したそうです。

駅伝OBが持ち込んだ生活家電

今回から新しく取り入れた対策もあります。

「パナソニックに勤めている陸上競技部のOBから勧められて、次亜塩素酸を発生させる“ジアイーノ”という空間除菌脱臭機を寮の共同スペースに置いています。ウイルスも抑制するので、インフルエンザ対策にもなるそうです。おかげで今シーズンは無事に乗り切れそうです」(永井さん)

今回はさらに、各居室に二酸化塩素でウイルスや菌を除去する「クレベリン」(置き型)も置いているといいます。

“最強”のインフルエンザ対策

「箱根駅伝の出場校は軒並み、この時期のインフルエンザ対策に必死です。合同取材会では、選手はみなマスクを着用していますが、取材記者にもマスク着用を義務付けています。なかでも前回、インフルエンザで失速した山梨学院大学は最強の対策と言っても過言ではないでしょう」(スポーツ紙記者)

こうした対策は駅伝選手だけでなく、私たちにも利用できそうです。とくにインフルエンザに絶対かかってはならない受験生を抱える家庭は参考にしてみませんか。
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