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見られたら幸せ?それとも不幸せ?国によって違う流星の捉え方

2018/12/07 20:09 ウェザーニュース

流星が光っているうちに3回願いごとを唱えられたら、その願いは叶う…という言い伝えは知っている方も多いですよね。

日本の場合はなんとも夢のある言い伝えではありますが、他の国ではどのようなものがあるのでしょうか。

流星の正体は天国のかがり火?

流星は、宇宙空間にある小さなチリの粒が地球の大気圏に突入し、大気中の原子や分子と激しく衝突することで光を放つ現象です。
科学的に説明すると、なんだかロマンチックではありませんが…ある民話を聞くと、改めて流星が見たくなるかもしれません。

ある神々は「今の下界ではどんなことが起こっているのだろう」とちょっとだけ天国の戸口を開けて地上の様子をのぞき見ることを考えます。その戸口から漏れ出す天国のかがり火が、地上の人たちからは流星となって見えるという言い伝えがヨーロッパの一部ではあります。

そこから、「天国の戸口が開いている間に願いごとを唱えなければ、神様に願いが届かない」と言われているそうです。

命の終わりを告げる

流星を見ると、なんかいいことあるかも♪と気分も上がりますが、一方で、流星を不吉なものとして考えている地域も。
バルト海沿岸から中部ヨーロッパでは、流星は死を意味するという言い伝えがあります。

というのも、人はだれもが空に自分の星を持っており、死ぬとその星が落ちると考えられているのです。

これに似た考え方は、有名な三国志の中にも記載されています。
三国時代、蜀の諸葛亮孔明と対陣していた魏の司馬仲達は、大きな流星が落ちるのを目撃し、孔明が死んだことを察したと言われています。

参考資料など

【参考・参照元】
長沢工(1997)『流星とは何がどうして光るのか』地人書館.