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30年間で見れた初日の出はたったの3回!?
初日の出が貴重な県とは

2017/12/30 13:01 ウェザーニュース

初日の出を見に行くことは、一種のイベントのようにもなっていますよね。

毎年楽しみにしている方も多いかもしれませんが、それは太平洋側に住んでいる方だけのようです…。

〔関連リンク〕初日の出情報

明暗が別れるお正月の天気

太平洋側の方は、お正月=清々しい晴天というイメージの方が強いかもしれませんが、日本海側に住む方にとっては、お正月=曇天もしくは雪が当たり前。
このようになる背景には、気圧配置が関係しています。

冬型の気圧配置で日本海側はどんより

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この時期の天気予報ではおなじみの「西高東低の冬型の気圧配置」になると、日本海側にはもくもくとした積雲がやってきます。
このため、スッキリ晴れるというのはなかなか難しくなります。

しかし、その雲は雪や雨を日本海側でひとしきり降らせた後は風となって太平洋側にやってきます。乾燥した風が強めに吹くものの、太平洋側には雲はなく、天気は良いので初日の出も高確率で見ることができるのです。

一番低い所では10%!?

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情報元:気象庁
では実際、日本海側の初日の出事情はどうなのか…?過去30年間の1月1日午前6時の雲量データがある地点の晴天率を調べてみました。

すると、やはり日本海側の地域は軒並み晴天率が低く、秋田・金沢では10%という結果でした。
また、晴天日数で見てみると、秋田・金沢の場合、30年間で晴れた元旦はなんと3日しかありません。

日本海側では初日の出が非常に貴重な存在となっているのですね…。

2018年はどうなる?

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元旦は、前線を伴った低気圧が日本列島に接近・通過し、北日本を中心にスッキリしない空模様となります。

一方、前線は朝までに関東を通過し、日の出頃には天気が回復。初日の出が見られる可能性が高まっています。ただ、国内の平地で最も早く水平線から太陽が昇る犬吠埼(千葉)では、東の海上に雲があるため、日の出のタイミングは遅れそうです。

西日本では太平洋側を中心にチャンス大。沖縄も前線が離れるため、雲のすき間からのチャンスに期待ができそうです。

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