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歳をとるほど1年を短く感じる理由がわかった!

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2017/12/26 10:44 ウェザーニュース

子供の頃は1年が長く、「♪もういくつ寝るとお正月」とワクワクしながら年明けを迎えたものです。それが今では「もう年の瀬なの? 1年が年々短くなっている」と感じることはありませんか?


何も地球の自転や公転が早くなっているわけではありません。年をとるほど月日の長さを短く感じる人間の習性を解明したのは、フランスの哲学者ポール・ジャネ(1823〜1899年)です。

たとえば、5歳の子供にとって1年の長さは人生の5分の1ですが、50歳の人間にとっては50分の1にしか過ぎないため、歳をとるほど1年を短く感じるというのです。

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彼はまた「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例する」という「ジャネの法則」を提唱しました。それによると、50歳の人間にとっての10年間は5歳の子供の1年間にあたり、5歳の子供の1日が50歳の人間の10日に相当することになります。どうでしょう、納得できましたか?

厳しい冬から春を待ちわびる時間や、長雨の季節となる「梅雨」、連日の猛暑といった気象の感じ方も、もしかすると子供達と我々大人で全く時間幅が違うのかもしれませんね。

参考資料など

『L'évolution de la mémoire et la notion du temps(記憶の進化と時間観念)』(ピエール・ジャネ)
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