facebook line twitter mail

あなたのにとって「大雪」の基準は? 地域によって大差あり

top

2018/02/01 11:05 ウェザーニュース

冬の天気予報で特に気になるのが、“大雪”情報です。ところで、大雪ってどれぐらいからを指すのでしょうか? ウェザーニュース会員の方に「あなたにとって大雪ってどのくらい?」と質問してみました。 気になるその結果は?
>>ウェザーニュースのニュース一覧

box0
「大雪の基準」意識調査 全国の割合
調査は、12月14日(木)〜15日(金)、「5cm積もったら(以下同)」「30cm」「50cm」「1m」の選択式で行い、11,274人から回答をいただきました。

一番多かったのは「30cm」の54%でした! 次いで「5cm」の29%。関東、東海、近畿、中国、四国、九州など比較的雪が降ることの少ない地域で多く選ばれています。

カギは生活への影響!?

なぜ、多くの人が「30cm積もったら」大雪と考えるのでしょうか? 「足がズボズボ埋まる位の雪」(千葉県)、「車が動かせないくらい積もったら大雪」(群馬県)、「交通に支障が出るか出ないかが境目かな」(群馬県)など、体感や生活への影響を目安とするコメントが多くありました。なかには、「犬(ゴールデンレトリバー)が散歩を途中であきらめたら大雪」(岐阜県)なんて微笑ましい意見も。

box2
「大雪の基準」意識調査 エリアごとの割合
エリア別で回答を詳しく見てみると、北陸では「50cm」を選んでいる人の割合がぐんと高くなります。「1日に1〜2mくらい積もらないと、特別大雪とは思わないですね」(新潟県)、「一晩で1m弱の積雪量はそれほど驚く光景では無かった」(石川県)なんてコメントが。

ちなみに、同じく北国の北海道や東北で割合が違うのは、寒くても太平洋側では降雪が少ないことが影響しているようです。「一晩に30cmは、週に一度は有るので普通。50cm以上降れば『降ったねぇ?』と挨拶代わりになる程度」(北海道)、「2階から、出入りすると大雪かな? かまくらを作ったり、ソリの滑り台が作れると、大雪かな?」(福島県)という豪快なものから、「5cmではなく、3cm積もったら大雪かなぁ」(福島県)というコメントまであります。

沖縄では、大雪に実感がない!?

もう一つ、興味深かったのは、沖縄県で「50cm」「1m」と回答する人の割合が比較的高かったこと。「文字通り大雪。身の丈ほど……って感じです。うちは降らないので」(沖縄県)、「雪降らないから、イメージです」(沖縄県)というコメントが寄せられているように、地元での大雪体験がないことが影響しているのかもしれません。

気象情報も地域ごとで違う

実は、よく気象情報で耳にする「大雪注意報」「大雪警報」も、地域によって発表基準に差があります。例えば、東京都千代田区では、「注意報」が【12時間降雪の深さ5cm】、「警報」は【12時間降雪の深さ10cm】であるのに対し、新潟県新潟市では「注意報」=【6時間降雪の深さ15cm】、「警報」=【6時間降雪の深さ30cm】。また、同じ東京都でも、檜原村(ひのはらむら)では、「注意報」=【12時間降雪の深さ5cm】、「警報」=【12時間降雪の深さ20cm】です。これは、雪に対する慣れや、雪対策の設備や行政の施策の差を反映しているといえるでしょう。

雪のある季節を楽しむ

今回の調査で印象深かったのは、日本人の雪に対する思い入れです。「生まれ育った所が妙高なので、やはり1mを超えないと大雪とは言えない」(埼玉県)、「生まれは岩手県ですので、屋根の雪下ろしを暇なくしているくらいでないと本当の大雪とはいえないかと」(神奈川県)、というように、現在住んでいる場所や生活への影響とは離れた“大雪”観を持ち続けている人も少なくないようです。

また、多くの人が「小さい頃、学校帰りに雪の中泳いで帰った記憶があります」(東京都)、「大人になると大雪=雪かきですが、子供の頃は雪遊びが楽しかったなぁ(^^)」(福島県)などと、雪に関する思い出を教えてくれました。

「雪が多く降った朝はすごく静かです。雪の層がいろんな音を遮るようです」(山形県)というように、雪の日にはいつもと違った景色が広がります。せっかく四季のある日本に住んでいるのですから、この季節なら雪も楽しみたいものですね。
>>この先の天気・気温をチェック
  • お天気トピックス
    もっと見る

  • 公式SNSアカウント