facebook line twitter mail

県別美肌ランキングに注目! 1位の富山県と最下位の群馬県の差は気象条件!?

top

2017/12/19 05:00 ウェザーニュース

ビッグデータの活用が進む昨今、世の中には様々なランキングが登場していますが、なかでも気になるのが「ニッポン美肌県グランプリ2017」。この結果から、美肌と気候の秘密が見えてきました!

美肌の決め手となる8項目

「ニッポン美肌県グランプリ2017」(POLA発表)とは、全国47都道府県を対象に、1年間(2016年9月1日〜2017年8月31日)に集めた膨大な女性の肌データを分析し、県別に集計。「肌がうるおっている」「ニキビができにくい」「シミができにくい」「くすみがない」「毛穴が目立たない」「キメが整っている」など8部門のランキングを出した上で、総合順位を決定したものです。

気になる2017年の全国1位は富山県! 次いで石川県、秋田県となります。残念な47位は群馬県。では、富山県と群馬県の違いはどこにあるのでしょうか?

実はPOLAでは、グランプリの結果は気象情報や25年以上蓄積してきた全国の肌データ、各県の生活習慣等のアンケート結果を加えて、各県の肌の傾向と対策を分析しているのです。

1位の富山県は“肌が明るい”

box1
「富山県の肌の特徴としては、8項目のうち『キメが整っている』が4位、『シミができにくい』が6位と、肌の明るさに関する項目が良い結果です。肌のキメが整っていることで、ハリのある明るい印象になっているのですね。美肌の要因としては、降水量が47都道府県でトップ(※1)。

つまり、紫外線に当たる時間が短かったことが考えられます。ただ、アンケートからは富山県の人は『冷暖房に当たる機会が多い』傾向にあることがわかっており、乾燥しやすい生活習慣になっています。ですから、加湿器を使ったり、保湿ケアをすれば、さらに美肌ポイントがアップするでしょう」(POLA宣伝部・山村実香さん)

最下位の理由は「空っ風」!?

box2
47位となったのは、群馬県。何がいけないのでしょうか?大きな要因として考えられるのが、群馬県名物の「空っ風」。日本海から湿気を含んで吹いてきた風が、富山県側の山脈を越えるときに雨や雪となって降ることで水分を失い、群馬県が位置する関東平野へは乾いた冷たい風となって吹くのです。

box3
「群馬県のランクは、乾燥した気候が影響したと考えられます。実際にこの結果を知ったお客さまからも、『乾燥してるから、仕方ないねぇ』『洗濯物はすぐ乾くのよ』といった声が寄せられているんです。ほかに、日照時間が長いことから、紫外線に当たる時間も長い。また、アンケートではストレスを感じている人が多い(全国42位)ので、この影響も考えられます。群馬県の方は、保湿ケアにプラスして1年を通したUVケアを徹底するとよいですね」(山村さん)

美肌のため、冬に大切なこと

富山県でも群馬県でもカギとなったのが「乾燥」、そして「寒さ」です。対策法を山村さんに聞きました。

「冬は、加湿器などを使って空気が乾燥しすぎないように保つこと。もちろん、保湿ケアも重要です。化粧水を使ったあとに乳液やクリームを塗る『重ねづけ』がお薦めです。また、寒さから細胞の分解する力も衰えがち。新陳代謝を活性化するためにも、『顔が冷たい』と思ったら、手のひらを当てて温めたり、マフラーやストールで頬を覆う、マスクを使うといった寒さ対策を。顔も身体と一緒で、冷やさない努力が大切です」(山村さん)
>>気温や湿度はここからチェック

あなたの県は何位?

自分の住んでいる場所のランキングを知りたい人は「ニッポン美肌県グランプリ2017」ホームページで確認できます。細かな肌の傾向や年代別ランキングなども掲載されているので、居住地の特徴を知ることもできます。正しいケアをして、美肌と健康を守りたいですね。

※1:調査期間である2016年9月1日〜2017年8月31日の降水量

参考資料など

【取材協力】POLA
「ニッポン美肌県グランプリ2017」https://www.pola.co.jp/special/bihadaken/