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雪国の冬の風物詩 長野県・白馬で樹霜

2017/12/15 10:31 ウェザーニュース

15日(金)朝の長野県・白馬村は氷点下10.2℃まで気温が下がりました。

寒気の影響で厳しい寒さが続く日本列島。その寒さがあってこその、冬の芸術が各地で見られるようになってきました。

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長野県北安曇郡白馬村(12-15 08:57)
草木からビッシリと生えるように成長した白い結晶、これは「樹霜(じゅそう)」と呼ばれる現象です。樹霜は空気中の水蒸気が霜となり、直接、樹木などに凍りついたもので、極寒の雪国ならではの風物詩。

よくニュースでも聞く『樹氷(じゅひょう)』はごく小さな冷たい水の粒が、樹木などにあたって瞬間的に白く凍りついたもので、ほとんど同じ仲間のような現象ですが、微妙にメカニズムが違います。

冬の風物詩、ほかにも

なお、気温が下がった時、見られる現象として、ほかにも『氷霧(こおりぎり)』『細氷(さいひょう)』『雨氷(うひょう)』『氷雨(ひさめ)』などいろいろな種類があります。

『氷霧(こおりぎり)』

 非常に小さな氷の粒が空気中に多数浮かんでいる状態。凍っている霧のこと

『細氷(さいひょう)』

 非常に小さな氷の粒が空気中に多数浮かんでいる状態。凍っているモヤのこと 
 氷の粒が太陽に照らされキラキラと輝くので、ダイヤモンドダストとも呼ばれる。

『雨氷(うひょう)』

 雨粒が地面に落ちたり、木に当たってすぐ凍りついたもの。透明な氷のかたまり

『氷雨(ひさめ)』

 雹(ひょう)、霰(あられ)、霙(みぞれ)の昔の呼び名。またみぞれにごく近い冷たい雨。

このように氷や雨など似たような字が多いのですが、並びかたや一文字が変わっただけで、別の現象になるのですね。