「メテオ」が観測した流星群
2016年7月に観測を開始した「メテオ」ではどのように流星が撮影できるのでしょうか。
こちらは2016年8月11日22時57分頃(GMT) 、アフリカ北西部のマリとモーリタニアの国境上空付近でペルセウス座流星群の爆発的火球を捉えた映像です。
観測映像はほぼリアルタイムでISSから地上にダウンロードされ、確認が行われています。
こちらは2016年8月11日22時57分頃(GMT) 、アフリカ北西部のマリとモーリタニアの国境上空付近でペルセウス座流星群の爆発的火球を捉えた映像です。
観測映像はほぼリアルタイムでISSから地上にダウンロードされ、確認が行われています。
昨年7月から観測開始
高度約400kmを飛ぶISSが約90分で地球を1周するうち、真っ暗な夜側を飛んでいるのは35分間。「メテオ」はその間に高度80〜120kmで輝く流星をとらえ、観測データを地上に送っているのです。
「昨年7月から観測を開始しましたが、天候や大気の影響を受けず、微細な流星も捉えられるので地上からの観測に比べて観測できる流星が飛躍的に増えました」と「メテオ」プロジェクトを担う千葉工業大学惑星探査研究センター主席研究員の荒井朋子さん。
ふたご座流星群の見所
流星は、彗星(すいせい)や小惑星から放出された塵(ちり)が大気に突入する際、高温高圧のプラズマ状態となって発光する現象です。
「『メテオ』の観測では、流星の飛跡や明るさから流星塵の大きさを求めたり、プリズムをレンズの前に取り付けて分光観測を行い、流星塵の化学組成を調べています」(荒井さん)
「『メテオ』の観測では、流星の飛跡や明るさから流星塵の大きさを求めたり、プリズムをレンズの前に取り付けて分光観測を行い、流星塵の化学組成を調べています」(荒井さん)
ふたご座流星群の見所はどこでしょうか?
「他の流星の組成に比べて、ナトリウムが乏しいと報告されています。母天体のフェートン(ファエトン)の軌道が太陽の近くを通るので、ナトリウムが蒸発したのかもしれません。
流星を見るときは母天体にも思いを馳せていただきたいですね」(荒井さん)
「他の流星の組成に比べて、ナトリウムが乏しいと報告されています。母天体のフェートン(ファエトン)の軌道が太陽の近くを通るので、ナトリウムが蒸発したのかもしれません。
流星を見るときは母天体にも思いを馳せていただきたいですね」(荒井さん)
参考資料など
【写真・動画提供】千葉工業大学惑星探査研究センター
https://www.perc.it-chiba.ac.jp/
https://www.perc.it-chiba.ac.jp/