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時間経過で密度が最大10倍に!?想像以上に重い雪の脅威

2018/01/15 17:19 ウェザーニュース

空から降ってくる雪はふわふわと軽く見えますが、実は時間の経過とともに、どんどん重さを増していくんです。

一度溶けた雪は重さ倍増

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雪質によっても異なりますが、降り積もったばかりの新雪で50〜150kgくらいの重さになります。
新たに降ってきた雪によって押し固められたしまり雪であれば150kg以上。一度溶けて再び凍ったざらめ雪ともなると密度が高くなるため、だいたい300〜500kgになります。

ビニールハウスやカーポートは被害大

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積雪によって倒壊したビニールハウス2014年2月16日(群馬県)
雪が滅多に降らない地域では、雪の重さに耐えきれず、建物が倒壊することがあります。
簡易的な作りのビニールハウスやカーポートは特に被害を受けやすく、その下敷きになって死亡するケースも。

こうなる前に、早め早めの雪下ろしが必要となるわけですが、雪に慣れているはずの豪雪地帯でも、毎年除雪作業中の事故があとを絶ちません。
除雪作業は一人で行わず、必ず複数人で行うようにしてください。

車や通行人への危険性も

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落雪によって割れたフロントガラス2014年2月15日(東京都)
気温が上昇し、雪が緩み始めると、屋根や木の上から雪の塊が一気に落ちてきます。
最初に説明した通り、雪の塊は想像以上の重さです。
止めてあった車に落ちることで、写真のようにガラスが割れたり、通行している人に直撃して、けがをするケースも少なくありません。
積雪後の晴れの日は、十分注意してください。
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